希望が持てない時はどうする?8つの対処法や乗り越えるコツをメンタルヘルスに詳しい筆者が解説!
7:読書を始めてみる
読書を始めてみることも、希望が持てない現状を打開する対処法として有効です。他人から発信される新しい意見や考え方を取り入れて刺激をもらうことで、モチベーションの向上が期待できます。無理に難しい本を読む必要はないので、まずは自分が読みたいと思える本や簡単に読破できる本などを選んで読み始めてみてください。希望が持てない状態について言及した本を選んでみるのも良いでしょう。
また、イエール大学の調査では週に3時間半まで読書をする人の方が、読書をしない人よりも平均して2年ほど寿命が長かったという結果も出ています。さらにサセックス大学の研究では、6分間の読書68%のストレスが減少することも判明しました。読書にはストレスを解消し、私たちの心身をリラックスさせる素晴らしい効果があるのです。実際に英国では、政府公認で医師が患者に本を処方する「ビブリオセラピー」が実践されています。
8:自分の置かれている環境を変えてみる
希望が持てない場合は、自分の置かれている環境を変えてみるのもおすすめです。職場や家、人間関係などを思い切って変えてみましょう。転職活動で新しい仕事に出会ったり、引っ越して新しい街で暮らしたりと、環境を変える方法はたくさんあります。もちろん慣れた職場を失う、引越しの資金がかかる、などのリスクは伴いますが、新しい環境が与えてくれる変化と刺激はそれ以上のメリットをもたらす可能性が高いのです。
大きく環境を変えたい場合は、思い切って海外へ行ってみるのも良いでしょう。留学制度を利用したり、ワーキングホリデーを利用したりして憧れの国で暮らしてみてください。簡単なことではありませんが、大きな決断をしたことや、海外で暮らす経験が大きな自信となって人生を変えてくれます。
生きる希望がないときはひたすら悩む時間を確保するのも手
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答えのない問いについて悩み続けられる能力、『ネガティブ・ケイパビリティ』というものも昨今では注目されています。無理にすぐ答えを出そうとするのではなく、抽象的であっても自分の悩みと向き合い続けられることも才能なのです。
もちろん長期間モヤモヤし続けるのは心身に良くありませんが、悩みを書き出したり、希望を持てない現状を分析したりして、悩む時間も人生の糧となります。希望がない状態に焦り過ぎず、人生をじっくり好転させていくことを意識してみてください。
人生に失敗や手遅れはない?40代・50代からでも建て直しは可能
40代・50代に突入すると人生を悲観する考えを持つ人も増えますが、人生の立て直しはこの世代でも十分に可能です。焦燥感を持ちかもしれませんがあえて残された時間に目をむけ、行動を起こしてみましょう。ある程度仕事で成功を収め、家庭を持ち、燃え尽き症候群になっている場合も、人生の再起で新しい喜びや希望を見出すことができます。
40代・50代で人生について悩む現象には『ミッドライフ・クライシス』と呼ばれ、多くの中年期の人が陥るのです。つまりあなただけではなく、多くのちゅ年季の人が経験する悩み・焦燥感といえます。行動を起こす・自分を再定義する・自分を磨き続ける、という自己投資を辞めないことで、このクライシスは乗り越えることが可能です。
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「50歳からの10年が人生を分けていく」という説も
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40代・50代の中年期は人生の午後であり、人生を充実させるために足掻くには十分余裕があります。50歳からの10年が人生を分けていくという考えもあり、人生をあきらめて悲観するには早過ぎるのです。体力の低下や大病、金銭的な問題、家族関係など、さまざまな問題を抱えやすい時期でもありますが、自分の人生をあきらめて良い理由にはなりません。
大きな変化を起こすことが難しい場合も、自分なりに足掻き続けることを意識してください。趣味に没頭したり、誰かと話す機会を作ったり、健康にこだわってみたり、人生をもう1度始めるようにさまざまな道を考えるのです。ミッドライフ・クライシスは、いろんな生き方があり自分の人生を諦める必要はないと再確認する良い機会になります。
50歳からの生き方は女性ではまた異なる?
昨今では男女差が縮まりつつあり、女性でも男性でも大差なく豊かな人生がおくれるようになりつつあります。一方で女性は、体力の低下や更年期など、身体的な面での悩みを抱えやすくなるのが特徴。特に独身であれば、周囲の目が気になったり、人生計画に不安が生じたりするでしょう。
男女差を意識し過ぎる必要はありませんが、女性は女性特有の体の変化をケアしたり、キャリアの変化を意識したりする必要があります。具体的な方法としては、老後のライフプランを立てたり、健康な体づくりに励んだりするのがおすすめです。もちろん余裕があれば思い切った変化を取り入れ、人生を変えるのも良いでしょう。