希望が持てない時はどうする?8つの対処法や乗り越えるコツをメンタルヘルスに詳しい筆者が解説! – ページ 2 – Mistory[ミストリー]
心や体

希望が持てない時はどうする?8つの対処法や乗り越えるコツをメンタルヘルスに詳しい筆者が解説!

1:「生きること」を人生の目的にしてみる

将来や未来に希望を持てない時は、自分のキャリアや夢がうまく進んでいないことが多いようです。「思うような仕事ができない」「思うように夢が叶えられない」という状況が、希望を失うことにつながります。自分の夢を達成できないことで、明るい将来を思い描けなくなっているのです。

この場合は、まず人生の目的を「生きること」にシフトしましょう。健康的な身体と心を維持し、毎日を楽しく過ごして生きることに集中します。可能であれば仕事を辞め、のんびり生きることに集中する期間を作るのもおすすめです。多くの人が何かを達成したり、何者かになったりしなくては人生に価値がないと考えていますが、実は「健康に生きる」だけでも人生には十分な価値があります。突然考えを切り替えるのは難しいことですが、生きることに集中しながら思考をリフレッシュしてみてください。

2:自分の願望を叶えることを否定しない

自分に自信がないと、自分の希望を叶えることを否定しやすくなります。意識をしていなくても、「自分なんかが願望を叶えてはいけない」という根底的な感覚が人生を邪魔してしまうのです。この否定が、どんどん人生の希望を奪っていきます。自分の願望を押し殺し、やりたいことを我慢し続けることで未来に期待できなくなるでしょう。

この「願望の否定」は、「低い自己肯定感」によって生まれます。自分に価値がない、自分に幸せになる資格がない、という自己肯定感の低さが否定を生み出すのです。そのため、自己肯定感を高める努力が「願望の否定」を解消する有効な方法となります。自分を認め、可能な程度で自分を愛せるように行動を起こしてみましょう。

3:自己否定のポイントを見つめ直してみる

どんなときに自己否定をしてしまうのか、そのポイントを見つめ直すことも有効な対処法です。「他人と自分を比べる」「挫折して自分を責める」「自分の体型や顔に不満を持つ」など、さまざまなポイントで人は自分を否定してしまいます。この自己否定により自己肯定感が著しく低下し、将来への希望が持てない状態に陥ってしまうことが多いのです。自分で自分を否定することで、頑張らなくても良い、失敗しても良い、という流れを作ってしまう人も少なくありません。

さらに自己否定は、脳全体の働きの低下にもつながることが判明しています。脳がうまく活動しなくなり、注意散漫になったり、物事に対する興味や関心が薄れたりしてしまうのです。この状態が続くと非常に危険なので、なるべく早く自己否定を行う脳の回路を変えなくてはなりません。自分の個性を認めて強みに変えられると信じ、自分が自分の最強の味方になることで自己肯定感は向上していきます。

4:心身の健康にこだわってみる

心身が不健康な状態である場合も、希望を持てない状態に陥りやすいとされています。シンプルに心と体が疲れていたり、調子が悪かったりすれば、ポジティブな気持ちにはなれませんよね。そのため、心身の健康にこだわることは非常に大切なことなのです。ストレスフルな環境や、ネガティブなことに固執する癖などを手放すことで、心身を健康的な状態へ導きましょう。

また、心身の不調は自律神経の乱れとしても実感されます。気分の落ち込みや苛立ち、動悸や頭痛、食欲不振・過食など、さまざまな自律神経失調症の症状に悩んでいる人も多いでしょう。この場合も、速やかに心身に負担をかけるものと距離を置く必要があります。仕事や人間関係など、自分を苦しめるすべてと一旦離れてみましょう。「それがないと人生が立ち行かない」と考えているものも、距離をとってしまえば意外と大丈夫なことが大半です。

5:強制的にでも行動を起こしてみる

強制的に行動を起こしてみるのも1つの手です。そもそも科学的に『やる気』というものは存在しないことが証明されています。そのため、やる気が起きるまでじっと待つ、その気になるまで現状維持、というパターンは人生を停滞させてしまうのです。そのため、希望が持てない状態を打破するために、強制的にでも行動を起こすことは打開策として非常に優れているといえます。

つまり、考えを変えて行動を起こすのではなく、行動を起こして考えを変えるのが本来の人間の変化なのです。やる気がなくても行動を起こしてみる、とにかく始めるフリでもいいからやってみる、という意識を持ちましょう。追い込み過ぎることは決して良くないことですが、無理のない程度で強制的に行動を起こす方法を取り入れてみるのも意識の変化に役立ちます。

6:誰かに相談・誰かとセッションしてみる

希望が持てない状態が続く場合は、誰かに相談したり、誰かとセッションしてみるのもおすすめです。なかなか気が乗らないかもしれませんが、他者の介入は思わぬ変化をもたらしてくれます。客観的に自分の状態や考え方を見て、意見や助言をくれる人を見つけると良いでしょう。

相談やセッションを行う相手は、家族や友人、恋人でも良いですが、プロのカウンセラーを選ぶとより効果を実感できます。人間の心理や行動を熟知しているプロの意見を聞き、新しい発見と出逢いましょう。また、全く知らない相手に自分の過去や思いを話すことで、自分の整理をすることもできます。思いをアウトプットして混乱と向き合ってみてください。

次のページを読む
1 2 3 4
Share: