本記事では大学で心理学や心のケアを学び、15年間心のメンテナンスを実践してきた筆者が「メンタルが弱い人の3つの特徴と心を癒す4つの提案」という内容で情報をお伝えしていきます。「メンタルが弱い状態で生きていく方法」をお探しの方におすすめです。
メンタルが弱い人は強くなることが必要?
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メンタルが弱いと感じたときに「メンタルを鍛えなければ」という発想になる方もいるかもしれません。確かに、生きていくためにはある程度のメンタルの強さは必要ですよね。ですが筆者はもっと大切なことがあると思うのです。それは「メンタルが弱い状態で工夫する」ということ。
メンタルは生まれつき弱い人もいると思いますし、生育環境で弱くなった方もいるでしょう。ストレスで一時的にメンタルが弱い状態の方だっています。それを克服できる強さがあればよいのですが、メンタルが弱っているとそれも難しいもの。そんなときは「現状維持で自分を癒す工夫」という方法もありますので、これからご紹介していきたいと思います。
メンタルが弱い人の3つの特徴
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メンタルが弱い人はどのような特徴があるのでしょうか?自分のことはなかなか見えないものですが、弱さは心の中で起きている「反応」の強さからある程度わかります。今の自分が弱い状態なのかどうか確認も含めてチェックしてみましょう。
特徴1:弱い人にネガティブな反応をする
メンタルが弱かったり問題行動を起こしている人をみると「どうしたものだろう」と落ち着かない気持ちになることも。そんなとき、特に自身のメンタルの弱さに気づけていない人は、メンタルが弱い人と「同質なもの」を心にもっているため、攻撃的に反応します。「あの人ってどうなの?」と他人のアラを探してその言動に過剰に反応。沸き上がるネガティブな感情をコントロールすることができません。他人の問題が気になるのは、自分の問題から逃避しているからです。
例えばネットなどに、大変な状況の人を否定したり感情的な書き込みをするというのもその一つ。そんな時はイライラしていることでしょう。ネガティブな反応が強いほど、心の中が不健康な可能性が。
特徴2:自分の弱さを受けいれることができない
人のことは良く見えたりするものだけれど自分のことはよく見えないもの。誰だって自分は正しい・清い・まともだと思いたい。ですが、筆者の知る限りどのような人にも「病的」な部分はあります。それらを見ないようにしていると心地よくない感情が「抑圧」されていき「もやもや」することが多くなり、心身の不調につながることも。その感情が外部に向かえば攻撃的な人、内部に向かえば自分を責める人になります。その結果、人間関係の悪化をまねくことに。
大切なのは弱い自分を受け入れること。自分の弱さを受け入れて折り合う生き方もあります。「もやもや」する機会が多い人ほど、自分の弱さと向き合えていない可能性が。
特徴3:イメージによる偽装が過剰である
メンタルが弱い人ほど自分の本来の姿を人に見られまいと奮闘することがあります。「俺ってすごいぜ」とものごとを悟っているような発言、「私ってキラキラなの」とブランドものや美しいイメージの取り繕い。それで賞賛をあびて表面的に心が満たされることもありますが、その心で育っているのは虚しさです。また、その状態が当たり前になってしまうと偽装のイメージを維持することが人生のメインとなってしまうこともあるでしょう。
イメージの偽装に頑張りすぎている自分を発見したら。大丈夫、周囲の人には無理しているのがバレています。勇気をもって、素の自分も出してみましょう。つくられたイメージに頼ろうとする人ほど、心が弱い可能性が。
メンタルが弱い人が心を癒す4つの工夫
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実は、メンタルが弱い人状態の人におすすめしたいこと。それは「心の害になることから遠ざかる」ことをしてから「心の薬になることを取り入れる」ということ。そのための4つの工夫を順をおって説明していきますので、参考にしてみてくださいね。
その1:【傷を深めない工夫】「攻撃・否定・支配」から物理的にはなれる
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メンタルが弱っていると、他人の「攻撃・否定・支配」に対処することが難しくなります。もちろんドラマのヒーローのように立ち向かうことができたらスカっとするでしょう。ただ現実的には、やり方を間違ってしまうとさらに大打撃を受けることも。
学校でのいじめ、親御さんによる虐待、職場でのパワハラ。その中にいると感覚が麻痺します。スルーできる人は心が強い人。心が弱い人はそうはいきません。おかしいと気づけた場合は逃亡先を確保して逃げましょう。アニメのルパン三世の主人公が活躍し続けることができるのは、危機を察して逃げるのが得意だからです。