桜は縁起の良い花?古来より好まれる6つの理由をスピリチュアルに精通した筆者が解説!
桜は古来より日本人に愛される落葉広葉樹
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桜は、日本全国で見られる落葉広葉樹として有名ですよね。日本を代表する美しい国花として、世界的にも認識されています。日本には固有種が存在していますが、中国やアメリカ、カナダなどにも自生している国際的な花です。歴史としては、712年の製作された古事記から記録が始まり、神話などにも登場しています。
日本人は古来から桜を愛し、親しみを持ってきたことがよく分かりますよね。家紋や短歌に使われたり、貴族も庶民も神聖な花として楽しむ文化が根付いていました。
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桜が縁起が良いとして好まれる6つの理由
ここからは、なぜ桜が古来より縁起の良い花として好まれているのかを紹介していきます。古来から受け継がれる理由を知れば、桜を見る時の気持ちも変わっていくるかもしれません。
1:邪悪なものを払う
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桜には古来より神聖な力が宿るとされ、邪悪なものを払ってくれると考えられていました。そのため、開運やオーラの浄化を行いたい人は、桜の力を借りてみるのがおすすめです。古来の人たちが桜を敬ったように、純粋な気持ちで花見を楽しんでみましょう。さらに桜には人間関係を良好に導いてくれる力もあるとされ、古来より良縁祈願の木としても親しまれていました。自分と周囲の環境を浄化してもらえる、素晴らしい存在なのです。
わざわざ花見なんて、と考える人もいるかも知れませんが、パワーにあやかりたいならぜひ桜と直接触れ合うのがおすすめですよ。
2:サ神様がやってくる座(クラ)だと信じられていた
桜が一般的な花として普及する前までは、中国から伝来した梅の花が日本人にとっては身近な花でした。花見と言ったらもっぱら梅であり、桜は信仰の対象だったのです。それは桜が、古代から日本に伝わる山の神「サ神様」が降りてくる「座(くら)」だと考えられていたため。
サ神様の座(くら)であるから、「さくら」という名前になったという説もあり、その信仰が厚いものであったことがよくわかります。サ神様が降りてくると田んぼや畑が豊作になるため、人々は少しでも長くサ神様が桜にいてくれるようにお祈りしていたようです。
3:木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤビメ)の伝説
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桜は、「富士山本宮浅間大社」に祀られてることで有名な、木花之佐久夜毘売(コノハナサクヤビメ)の花としても知られています。この木花之佐久夜毘売は、桜のように美しい女神様であるとされ、その神話から桜も美人のシンボルと考えられるようになりました。
さらに木花之佐久夜毘売は、妊娠中に夫である天照大神の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)から、「妊っているのは本当に自分の子供か?」と疑いをかけられた際に、火中の中で出産してその疑いを払ったという神話が残されています。そのことから、木花之佐久夜毘売は安産の神様としても有名です。
また瓊瓊杵尊は、終わりのある命の儚さを暗示している桜の神様である木花之佐久夜毘売と結婚したことで、神様のような不老不死から人間のようなかぎりある寿命になったとも言われています。この結婚により、人間には寿命が生まれたとも言われているのです。桜の儚さが私たち人間の寿命にまで関わっていたなんて驚きですよね。
4:チャクラを開くパワーを持っている
桜は、心のチャクラを開いてくれる花としてもスピリチュアル界では有名です。心のチャクラはそのなお通り、私たちの体の真ん中にあり、感情やインスピレーションに深く関わっています。そのため、このチャクラがうまく利用できれば、私たちは気分良く愛情に満ちた状態をキープできるのです。
何だか最近落ち込みやすい、気分が塞ぎがち、イライラしやすい、などの心当たりがある人は、ぜひ桜と触れ合うことで心のチャクラを開いてみてください。心のチャクラが開き、感性が浄化されると、私たちは直感力に優れた良いコンディションで過ごせますよ。
5:「庭には桜の木を植えるべし」と大々的に言われていた
日本には平安時代の中期に執筆された最古の庭園書「作庭記(さくていき)」が存在しています。そして作庭記には、「花(桜)の木を植えるべし」と記されているのです。現在の庭師の教科書にも記載されるほど有名な作庭記でも、桜は庭の重要な樹木だと考えられたことがわかります。
桜は神聖で厄祓いや浄化作用があるとも考えられていたため、庭の風水を良くするために植える人が多かったようです。今よりも信心深く、信仰の厚い人が多かった平安時代では、桜は庭の守護神のような存在だったのでしょう。