初夢とは何?
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初夢は年が替わって最初に見る夢のこと。同じ夢でも縁起物が関わる特別なものとしてたいへん気になる夢でもあります。過ぎた年が幸運に恵まれ順調な一年だったのならその調子がずっと続き、更によい新年になるように縁起のよい初夢を見たいですよね。もしもがっかりするようなことの多かった一年だったなら、年の初めによい初夢を見ることによって気分を新たに素晴らしい年の幕開けを祝いたいもの。
夢占いとしての初夢
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一年の計は元旦にありといわれるように年の初めによいことがあれば、その年中ずっと平和で安全、健康で豊かに楽しく暮らせるはず!という庶民の願いが読み解けますよね。特別な目標がなくても平凡でも家族揃って楽しい生活が営めれば嬉しい人も、大きなことに挑戦して成功を収めたい人も初夢に縁起物を求めるのは同じではないでしょうか。初夢に登場する縁起物と関連付けて見る初夢はある種夢占いの役目も担っています。
初夢はいつ見るもの?
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新しい年が始まって一番最初に見るのが初夢!それなら元日・一月一日の晩に見るのが初夢と思いがちなのですが、定義としてはその次の日、つまり一月二日の夜見るものが初夢とされています。大晦日は夜通し起きていてそのまま初詣に行く人もけっこういる為に、きちんとベッドに入って眠るのは一日の晩という風に解釈されているのですね。筆者も子供の頃はよく分からなくなって毎年親に聞いていた思い出があります。
宝船の絵とは
江戸時代初期から始まったとされる初夢の習慣に欠かせない縁起物のひとつが「七福神の乗った宝船の絵」です。これから説明する初夢と縁の深い縁起物を初夢という年に一度だけのチャンスに表す力を持つといわれるとてもラッキーな絵!江戸では元旦にこの絵を売り歩くお宝売りという商人から最高に縁起のよい初夢を見る為に買い求め、枕の下に敷いて眠りについたそうですよ。ここに開運祈願の回文が加えられたのは明治後期からとなります。
もともと誰も乗船していない宝船の絵だけが売られ始めたのは室町時代の京都。そこに七福神が乗船するのは江戸時代、そして千両箱や隠れ蓑笠、砂金袋、珊瑚、分銅などの宝物・縁起物が積まれるようになり、ますます縁起のよさも高まりました。はじめ恵比寿天と大黒天の二福神だけをお祀りしていた日本では、室町時代頃京都で他の五神も加えて七福神にしたと伝えられています。初夢を見る為に縁起かつぎをしたい気持ちは今も昔も変わらないですね。
七福神とは
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初夢に因む宝船には、七福神がさまざまな宝物を積んだ船に乗る図が浮かびます。日本・インド・中国出身の神様方が私達に幸運をもたらすといわれる民間信仰をもとに描かれる図です。日本神話に登場するイザナミ・イザナギの第三子である恵比寿天は商売繁盛、福徳開運は大黒天、四天王の1人毘沙門天は融通招福、唯一の女神弁財天は知恵と財宝・縁結び、道教の長寿神福禄寿は招福、寿老人は長寿延命、布袋尊は笑う門には福来るでおなじみ。
初夢に関わる縁起物6選
初夢の縁起物なら一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)の三つが広く知られていますが、これではまだ半分!ここに四扇五煙六座頭(しおうぎごけむりろくざとう)と続いて完成です。これら六つがなぜ縁起物と呼ばれるのか現代ではなじみのない言葉もあって疑問に思う人もいるでしょう。日本人ならぜひ知っておきたい初夢に関する縁起物について一つずつ解説していきます。
1.富士:日本一の山
一番は富士、つまり日本一の標高を誇る富士山です。山梨県や静岡県出身でなくても富士山はすべての日本人の誇り、心の故郷ではないでしょうか。海外からの観光客もお目当ての第一候補は富士山!新幹線で通過する時は誰もがカメラを構えてシャッターチャンスを待っている山であり、きれいに見ることができたらそれだけで悪いものが浄化された気持ちにさえなるものです。押しも押されもしない縁起物の筆頭は高い理想を表す富士山。
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