スピリチュアル死について見えない力

来世はあるのか?人は死んだらどうなる?輪廻転生の8つの説をスピリチュアル好きな筆者が解説!

3:生まれ変わった回数は人によってさまざま

輪廻転生の回数は人それぞれで、1回の人もいれば1000回の人もいると言われています。達観していてどこか大人びている子供はいくつもの人生を経験していたり、未熟な大人はまだ繰り返した人生が少ない、ということも多いそうです。決して輪廻転生の数だけが今世の人格を決めるわけではありませんが、多少の影響力はあると考えられています。

また、転生回数には区切りがあり、100回ごとに段階が変わるという説も有名です。一般的に輪廻転生の回数を重ねるごとに魂は成長し、どんどん成熟していきます。そして100回ごとの段階に合わせて人間として物理的現世に生まれたり、高次の世界で霊的な存在に生まれたりして自分を磨いていくそうです。

4:来世も人間に生まれる可能性は高くない

輪廻転生で新しい来世が決まる時、再び人間として生まれる可能性は非常に低いと言われています。死後に用意される来世は生前に行った罪によって影響を受け、ほとんどの場合は地獄に落ちるそうです。このことは涅槃経にも登場し、「人趣に生まるるものは爪の上の土のごとし。三途に堕つるものは十方の土のごとし(人間として生まれる者は爪の上の土ほどの数、地獄に落ちる者は宇宙の土のように多い)」と説かれています。

つまり私たち人間が死後、神々の審判を受けて人間としての来世を獲得できる可能性は爪の上の土ほどの僅かなものなのです。そう考えるとなんだが来世が怖くなってしまいますよね。一方で人間の輪廻転生には諸説ある、「人間は人間にしか生まれ変わることができない」と考える宗教もあります。

5:死者の魂は月にとどまってから地球に戻る

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インドのヒンドゥー教の前身であるヴェーダの宗教では、肉体は滅びても魂は永久不滅のものであると考えられています。そして人間の死後、魂はしばらく月にとどまり、その後は雨となって地上に降り注ぎ、農作物などの食べ物となって人間に食べられ、精子となって胎児として再生するという転生の流れが一般的です。

このように仏教と比べて裁きや具体的な罰などは存在していない一方、生前の行いによって来世の身分が決まります。良い行いをした人は貴族に、悪い行いを人は貧困民という来世が用意されると考えられているのです。

6:肉体から離れた魂は私審判を受ける

世界的に信仰されているキリスト教には、輪廻転生という概念は存在しません。その代わりに、滅びた肉体から離れた魂は「私審判」と呼ばれる神様の審判を受けて天国か地獄、煉獄へ導かれます。そしてやがて訪れると信じられているこの世の終わりまで待機となり、「最後の審判」を受けることになるのです。

最後の審判では死者は復活し、このように存在する人と同じように裁きを再び受けることになります。全人類は天界から降りてきた神様の前に順番に並びそれぞれ裁きを受け、救われた人は神の国へ、悪人だと判断された人は永遠の炎で焼かれる世界へ行くことになるそうです。

7:仏教の目的は輪廻転生からの解脱

前半でも紹介した仏教における輪廻転生は、魂の修行のようなものとして位置付けられています。仏教の最終的な目的は、輪廻転生から解脱して極楽浄土へ行くことなのです。未熟な魂を完璧に磨き上げ、もう再び来世を送る必要がなくなった状態になることが目標であり、最も理想的な状態だと考えられています。

このようにもう2度と生まれ変わる必要のなくなった状態を「涅槃」と呼び、輪廻転生はそこに至るまでの苦行なのです。つまり私たちはあらゆる一生で煩悩や苦しみから解放された清らかな魂を作り上げることに専念する必要があります。

8:化学的に医学的にも分析されつつある

輪廻転生における来世は、昨今の化学、医学でも分析されつつあります。一見化学や医学とは正反対のものに思える輪廻転生ですが、実は実際に起こりえる現象だという研究結果も散見されつつあるのです。特に化学においては、アメリカのヴァージニア大学医学部精神科のジム・タッカー博士による前世の記憶を持つ子どもたちに15年にわたりインタビューでその実態が解明されつつあります。

タッカー博士は、輪廻転生したと思われる2500人もの子どもたちの記録を研究し、意識は量子レベルのエネルギーであるため輪廻転生は科学的に可能だという結論も導き出しました。意識は肉体的な死とは別物であり、脳が意識を生み出しているわけではないというのです。そのため、脳や肉体の死後も意識は生き残り続け、意識は前世の記憶を保ったまま次の脳に張り付くことができるため、輪廻転生が実現していると主張しています。

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