その6:前進と後退のバランスを考える
飛ぶ鳥を落とす勢いの有名人を見かけることがあります。人生の中で10歩くらい前進しているのではないかと思うような人。ですが、そのような人だってつらい下積み時代や停滞期なども必ず経験しているはず。人によって前進する速度やパターンは異なりますよね。筆者は挑戦することで3歩進んだら2歩下がってもよしとしています。
総合的には1歩ずつ前進していけるからです。
その7:自分の長所をノートにまとめる
自信喪失で「自分ってダメなんだ」と思ってしまうことはありますよね。そのようなときこそ自分の長所の再確認を。ささいなことでよいので今までに褒められたり評価されたことをすべてノートに書き出してみましょう。見た目や性格、子どもの頃作文をほめられたことでもよいです。リストをつくって自分を誉めてみましょう。
あなたには他の人が見つけてくれる良さがあるのです。
元気がでてきたら触れたい前向き思考
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明るい言葉が心に響くときは、あなたが「前向きになりたい」と心の底で願っているということです。前向きな言葉の受け入れ体制がととのってきたら、ポジティブな人の考え方にも触れて元気をおすそわけしてもらいましょう。
長年ご活躍されている有名人のエピソードから、バイタリティあふれる女性の前向き思考をご紹介してみます。
(※参考文献:40代からの「私」の生き方/ポプラ社)
前向き思考1:死んだと思われたことで
女優、そして文豪家の岸恵子さん。初めて小説を書いたときのこと。40代後半の感じのよい女性から渡された手紙には「失礼ながら、いまだご存命とは夢知らず…」という言葉が添えられてショックを受けたのだそう。70歳であった岸恵子さんは、この年の女性は何もしなければ世間から消えていってしまう。そう感じて、その経験を続編を書くことの起爆剤にされたそうです。
ものごとを違う視点からとらえる柔軟さが、新たな作品への後押しになったのですね。
前向き思考2:神様のメッセージだと思って
スカルノ元大統領夫人のデヴィ・スカルノさん。結婚当時、日本のマスコミはデヴィ夫人をバッシング。母が病死、直後に弟さんが自殺してしまいます。自分が有名人になることで日本に残る家族に辛い思いをさせたのではないか。自責の念に駆られたデヴィ夫人。そのときに「日本に思いを残すことなく、スカルノ大統領のためにつくしなさい」と神様が言っているのだ。そう思うことで試練に耐えられたのだそうです。
ご自身の人生を信じる力を原動力にして、今の地位を築かれたのですね。
前向き思考3:とまどった経験を乗り越えて
女優の前田美波里さん。アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼女は、はっきりした顔立ちが原因で「主演の方が目立たなくなる」と決まっていた役を降ろされたことも。失敗や挫折の経験をされ、ご自身の人生を受け入れるようになったのは50歳を過ぎてからといいます。舞台で演じた役をきっかけに、自分がパワフルで前向きに頑張れるのは父の遺伝子を受け継いだおかげ。そう思えるようになったことで気持ちが楽になったそうです。
経験を経たからこそ、熟成されていく前向きな気持ちもあるのですね。