人生の悩み心や体

不安でいっぱいな時は…?将来に安心をもたらす3つの解消法を不安を緩和するケアを自ら実践している筆者がお伝えします

解消法1:心の中に流れているものを洗い出し検討する

あなたの心の中にはどのような思考やイメージが流れていますか?それらが心地よくないものであるのなら。「これって根拠のあるものなのだろうか?」と検討してみましょう。

例えば、外で知り合いにあったが挨拶しても返事が返ってこなかったとき。あの人は私を嫌っている。こちらが何か悪いことをしてしまったに違いない。そのように相手の態度に根拠なく意味づけをすればネガティブな思考が生じるだけです。その考えを裏付ける証拠はないですよね。知り合いは大変なことがあってそれどころではなかったのかもしれません。実は小さくおじきして挨拶はしていたけれど、あなたがそのことに気づかなかったという場合もあるでしょう。

確認できないことは決めつけないことが大切です。時には自分のストーリーに疑問を。

解消法2:最悪のストーリーを考えて対応を考える

もし考えている最悪の事態が発生したときに、それが起こったらどのような感じだろう?とその状況を考えてみることも有効です。

不安になるときには、「そのような状況は起きてほしくない」と思うあまり、漠然とした不安だけがくすぶり続けます。ですので「不安に思っていることが実現したらどうなるのだろう」と具体的に考えてみましょう。例えば、人に嫌われることに不安を覚えるとき。「近所の知り合いに嫌われたらどうしよう」と考えたときに、その人に嫌われたとしてもあなたの価値が低いというわけではありません。他のご近所づきあいがおかしくなる可能性も低いでしょう。

世界レベルで考えれば何十億人の人間がいます。一人の相手にこだわらずに、他の候補の中から自分にあった人を探せばよいわけです。

解消法3:第三者の視点から自分にアドバイスしてみる

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友人だったらあなたにどのようなアドバイスをするのか想像してみましょう。なぜなら他人に対してなら認知が歪みません。他人の話と思ってみると新たな視点による意見が出てきます。

例えば、収入が減るという不安だったら「お金はあったほうがいいよね。でも世の中にはシンプルな生活で10万円の収入でも心豊かに過ごしている人がいる。なんとかなるのでは」。仕事があわないのではと不安になったら「仕事って向き不向きがあるよね。今の時代は副業もありだし試しに転職活動をしてみては」といったように異なる選択肢を提案してみるのです。

自分の不安を受け止めたうえで、第三者の視点で別の考え方も提案してみることもおすすめ。「まあ、なんとかなるかな」と思えてくるものですよ。

セルフセラピーで心のメンテナンスを

本記事では「人間関係や将来への漠然とした不安にたいして、自分で取り組める方法」をお伝えしてきました。スキルが身に付けば心の基礎力がつきます。一生の財産になりますよ。

ご紹介した認知行動療法につきましては、詳しい知識や実践方法については書籍からも学び実践することができます。興味がありましたら書店で関連書籍をお手に取ってみてくださいね。現在精神医療機関に通院中の方は、その療法を実施してもよいのかについて主治医に相談を。

あなた様の不安が緩和されますように。

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