特徴6. 嫌なことをされると恨み続ける
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特徴の6つ目は、嫌なことをされると恨み続けることです。妄想性パーソナリティ障害の特徴から嫌なことをされたと思う回数は多くなりますよね。妄想性パーソナリティ障害はそれらの相手を恨みつづけ、そこから仲良くなろうとすることをしません。この特徴によって周囲からどんどん人が離れていきます。
特徴7. 何らかのものに依存している
特徴の7つ目は、何らかのものに依存していることです。妄想性パーソナリティ障害の方は人を頼ることができないので、何らかのものに依存していることが非常によく見られます。人によって依存先は違いますが、アルコール、ニコチン、薬などに依存していることが多いです。
妄想性パーソナリティ障害の診断例
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妄想性パーソナリティ障害の診断法は『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』を用いることが多いです。具体的な項目は以下のようになり、4つ以上の項目に当てはまると妄想性パーソナリティ障害と診断される可能性があります。
- 十分な根拠もないのに、他人が自分を利用する、危害を与える、またはだますという疑いをもつ。
- 友人または仲間の誠実さや信頼を不当に疑い、それに心を奪われている。
- 情報が自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのために、他人に秘密を打ち明けたがらない。
- 悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなす、または脅す意味が隠されていると読む。
- 恨みを抱き続ける(つまり、侮辱されたこと、傷つけられたこと、または軽蔑されたことを許さない)
- 自分の性格または評判に対して他人にはわからないような攻撃を感じ取り、すぐに怒って反応する、または逆襲する。
- 配偶者または性的伴侶の貞節について、繰り返し道理に合わない疑念をもつ。
(引用:ハートクリニック,https://www.e-heartclinic.com/kokoro-info/special/personality_2.html)
妄想性パーソナリティ障害の治療法
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妄想性パーソナリティ障害の治療は主に認知行動療法と薬物療法の2点が用いられます。認知行動療法とはカウンセラーと一緒に原因・対策を考えていく方法です。時間はかかりますが、根本からの解決が期待できる治療方法となっています。
薬物療法はうつ病など何らかの併症をが出ている場合に用いられるものです。一時的な対処であることが多いですが、症状が深刻なほどに進行している場合はこちらを用いることもあります。
認知行動療法と薬物療法のどちらかが良いかはその人の状態によって異なりますので、専門機関でしっかりと症状や状況を伝えていきましょう。
妄想性パーソナリティ障害の理解を深めよう
本記事では妄想性パーソナリティ障害の概要と特徴について解説しました。パーソナリティ障害は性格との見分けが非常に難しく、自分自身で苦痛に感じてしまうこともあります。妄想性パーソナリティ障害の疑いがある方は専門機関での診断を考えてみましょう。