スピリチュアル霊・霊感

裏拍手の意味とは?呪われる?3つの意味と怖い話をスピリチュアル好きの筆者が解説!

裏拍手の起源

裏拍手は、古事記にも登場するほど古くからある呪術です。登場箇所は古事記の「国譲り」の章に登場する「すなはちその船を踏み傾かたぶけて、天の逆手を青柴垣に打ち成して隠りましき」という文章。ここで裏拍手は天の逆手(あまのさかて)と呼ばれています。この場面では大国主命(おおくにぬしのみこと)の子供である事代主命(ことしろぬしのみこと)が国を譲るよう迫られ、裏拍手で身を隠したと書かれているのです。ここで使われている「身を隠す」という表現は「冥界へ行く」、すなわち死ぬということだと解釈されています。

このように、古くから裏拍手は死や呪いを司る呪術として使われてきたようです。呼び名は異なりますが、神様や人間が陰陽道に則った陰の力を頼っており、その歴史と力の強さは凄まじいものであることが分かります。

古事記:712年に完成した日本最古の歴史書。

大国主命:出雲国造(いずものくにのみやつこ)の祖神で素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子孫。そおして出雲(いずも)大社の祭神でもあります。大穴牟遅神(おおなむちのかみ)、葦原色許男神(あしはらのしこおのかみ)などの別名でも知られている神様です。

事代主命:別名、八重言代主神、八重事代主神としても知られている、大国主神と神屋楯比売命(かむやたてひめのみこと)の子供。天津神が国津神から葦原中国の国譲りを受ける「葦原中国平定(あしはらのなかつくにへいてい)」において、建御雷神(たけみかづち)らが大国主神に国譲りを迫ると、大国主は息子の事代主神が答えると言い、建御雷神が事代主命に国譲りを迫ると、事代主神は「承知した」と答え、天の逆手を打って隠れてしまったと言われています。

裏拍手にまつわる怖い話

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ここからは、裏拍手にまつわる有名な怖い話を紹介していきます。裏拍手を代表する話ばかりなので、気になる方は是非チェックして見てください。一方で真実を裏付ける確実な証拠がある話ではないため、真に受け過ぎず怪談や都市伝説のように楽しむのがおすすめです。

テレビに映り込んでしまった裏拍手

裏拍手にまつわる怖い話の中で特に有名なのは、歌手の大塚愛さんの話です。某音楽番組に出演していた大塚愛さんが、観客の中に紛れ込んだ恋人の霊に裏拍手を送られたシーンが映っていると話題になりました。その際に大塚愛さんが披露していた楽曲は「プラネタリウム」という曲で、この曲は不慮の事故で亡くなってしまった大塚愛さんの恋人に向けて作られたもので、その曲に引き寄せられた恋人が裏拍手を送っていたのではないかと言われています。その後大塚愛さんはお祓いに行ったそうです。

また、もう1つの話はロックバンドのシャ乱Qの話。こちらもシャ乱Qが某音楽番組に出演していた時、裏拍手を行う人物が映り込んでしまったというもの。こちらの話では裏拍手をしたのが人間か幽霊か判明していませんが、一説ではシャ乱Qに恨みを持った人物がシャ乱Qに呪いをかけるために故意的に行ったのではないかと言われています。このように拍手にまつわる都市伝説は、テレビ関係に集中することが多いです。

裏拍手の有名な怪談

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裏拍手には有名な怪談も存在しており、中でもお笑いタレントで怪談の語り部としても有名な島田秀平さんが話した怪談がとても有名です。その怪談の主人公は、心霊スポットを巡る2人のカップル。身勝手な彼が夜のデートで怖がる彼女を連れて心霊スポットを訪れていたのです。怖がりな彼女は嫌がりましたが、彼は構わず何箇所かの心霊スポットを回りました。

すると不思議なことに嫌がっていた彼女が、スポットをめぐるごとに上機嫌になっていくのです。そして楽しそうな彼女に気を良くした彼は「もっと怖い心霊スポットに行こう」と誘います。すると彼女は喜んで大きく裏拍手を行なったというのです。彼女は霊に取り憑かれており、通常生者が行わない裏拍手を行なったのではないかと言われています。

裏拍手は悪ふざけでもやってはいけない!

裏拍手は大変恐ろしく、陰の力が宿った呪術に近い作法です。歴史も古く陰陽道にも則ったその力は、ふざけ半分で行なって良いものではないと分かります。怪談や都市伝説として楽しむのは良いですが、誰かにふざけて行なったり、心霊スポットで行なったりするような行為は絶対にやめましょう。とんでもない呪いや心霊現象を引き起こしてしまうかもしれません。

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