本記事では、人に好かれるような話し方のコツを心理学を学んでいる筆者がご紹介します。もし好かれるような話し方ができていないという自覚があれば本記事を確認してみましょう。
人は会話をする時どこから印象を受けるの?
面と向かって会話することはさまざまな印象を与えるものですが、人は具体的にどこから情報を得ているのでしょうか。このことは1971年にアメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが以下のような法則を発表しました。
感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
(出典:Wikipedia,https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87)
このように人が会話をする際に受ける印象は見た目や話し方などのちょっとしたことでかなり変わるものなのです。人に好かれる会話をすると聞くとかなり難しいものに思えますが、実は少しのコツで格段に改善ができます。どういったコツを用いれば人に好かれる会話ができるようになるのか確認してみましょう。
人に好かれる会話のコツ6選
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ここからは人に好かれる会話のコツを6つほどご紹介します。今回、紹介するものは意識すれば簡単にできるものです。初めのうちは難しいと感じる可能性がありますが少しずつコツを行い、自然にできるようになりましょう。人に好かれるような話し方を手に入れるためには地道な努力が必要です。
コツ1. 声のトーンを高めにする
コツの1つ目は、声のトーンを高めにすることです。低い声は相手に聞こえにくいだけではなく、やる気がない・会話に興味がないという印象を与えてしまいます。実は声のトーンを高くするだけで、自分の話に興味があるという印象を与えることが可能なのです。自分の話に興味を持ってくれることは好かれる要因として十分ですよね。もし声のトーンが低いと自覚している方は少しトーンを上げることを意識してみましょう。
しかし、声のトーンを高めにと言われても具体的にどのぐらいの高さであればいいのか分からないと思います。心理学の研究結果によると、人が最も好意を抱く声のトーンはドレミの「ソ」です。人に好かれそうな声のトーンが分からないという方は自分が出せそうなソの音階で会話を行いましょう。
コツ2. 相手の目を見て話す
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コツの2つ目は、相手の目を見て話すことです。メラビアンの法則から分かるように人は視覚情報から印象を大きく受けます。目を合わせる時間が長いほど人間の本能として相手のことを信頼し始めることが分かっていますが、好かれるためには信頼を得ることが重要です。まずは目を合わせるという所から聞き手の信頼を得ておきましょう。
また、目を合わせることで相手の表情が分かるという大きなメリットもあります。人の表情というものは気持ちが大きく表れ、話し相手がどのような気持ちで会話をしているかある程度確認することができるものです。相手の気持ちで話す内容をスムーズに調整ができるようまでになれば、人に好かれる話し方をほとんどマスターしたと言っても過言ではありません。
コツ3. 相手の発言中に自分の発言被せない
コツの3つ目は、相手の発言中に自分の発言を被せないことです。自分の話が途中で遮られることは思っていたよりも不快であり、その不快感は心の中に残り続けることがあります。途中で相手の会話内容を理解したり、返事するべき言葉が浮かんだとしても相手の発言は必ず最後まで聞きましょう。文章で見ると当り前のことのように思えるかもしれませんが、実際はできていない人が非常に多いです。自分が相手の発言に被せてしまっていないか意識しておきましょう。