対処法2.一度休養させる
もし学校に行きたくない理由が、勉強に関することなどの比較的解決しやすいものであれば学校に行くよう説得したほうがよいでしょう。
しかし性格上の問題やいじめなどが理由の場合は慎重にならないといけません。学校でのつらい経験は大人になってからも引きずることがあります。いじめを受けている場合は、一度まとまった期間休養させたほうがよいでしょう。
また性格上どうしても先生やクラスメイトになじめない場合、毎日泣くほど行きたくないというのであれば休養したほうがいいかもしれません。成長のためにはなるべく学校に通ったほうがよいのですが、子どもでもうつ病にかかることがあります。親御さんだけで抱え込まず、精神科やカウンセラーの先生などにも相談してみましょう。
対処法3.夫婦で冷静に話し合う
もしお子さんが休みがちになってしまってもどちらか一方に責任を押し付けたりせず、まずは冷静に夫婦で話し合ってみてください。世間体よりも、お子さんが将来幸せに過ごすために今できることを考えてみましょう。休養させたほうがいいのか、少し休んでから復帰させるか、転校するべきか…など。
両親が抱いている不安な感情は子どもに伝わりやすいものです。どうしていいかわからない場合は信頼できる人に相談してみたり、保護者向けの相談窓口なども活用してみるといいかもしれません。
対処法4.転校を考える
校風や先生・クラスメイトとどうしても合わない場合や、いじめを受けている場合などは転校を考えてみましょう。環境を変えることで学校に行きたくないという気持ちも消えていく場合があります。いじめが理由の場合は義務教育中でも引越しせずに転校することが可能です。理由がそれ以外の場合は、引っ越しをするか私立校への転校となる場合が多いでしょう。
ただし学校を変えたからといって必ずしも問題が解決するわけではありません。その点についてはお子さんともよく話し合ったうえで転校するかどうかを決めましょう。
対処法5.学校以外で勉強の場を設ける
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もし「学校は絶対に行かなければならない」という考えがあるのなら、それは一旦捨てましょう。精神病を抱えてしまったり、命を捨てるような行為に走ったりするくらいなら学校に行かなくてもいいのです。
大切なのは生きるために必要な知識を身に付けていくこと。そのために塾や家庭教師、フリースクールなどお子さんの性格に合う勉強の場を用意してあげてください。
社会人になればさまざまな職種があり合わなければ辞めてもいいと柔軟に考えられますが、子どもは学校というコミュニティしか知りません。ここが苦しいならどこにいっても一生苦しいんだと思ってしまうこともあります。学校以外にも世界は広がっているのだということを教えてあげてください。
お子さんとよりよい信頼関係を結びましょう
今回の記事では、子どもが学校に行きたくないと思う理由と対処法などについてお伝えいたしました。現代はインターネットやスマートフォンの普及によって、LINEなどSNSでのいじめも起こっています。今の子どもたちは私たちの子ども時代よりも複雑な悩みを抱えているかもしれません。
お子さんの悩みに寄り添うことで、よりよい信頼関係を結んでいただければと思います。もしNG行為にあてはまることをしてしまっているなら、今日からでも改めてみてください。
筆者自身、学校に行くのが嫌で何度も両親とけんかをした覚えがあります。この人たちは自分の味方ではないんだなと思っていた時期もありました。そういった思いを抱くお子さんが減りますよう、そして日々の成長を楽しめる環境で過ごしていけますよう心から願っています。