人生の悩み心や体

燃え尽き(バーンアウト)症候群とは?原因、対策、意味などを心理学に詳しい筆者が解説!

この記事では、燃え尽き症候群についてまとめています。燃え尽き症候群(別名、バーンアウト)になるとその名の通り、燃え尽きたように体が動かなくなるのです。そんな燃え尽き症候群の意味や、原因、対策などをご紹介しています。燃え尽き症候群はどんな人がなるのか、燃え尽き症候群にならないための対策方法は何かを心理学に詳しい筆者が解説します。

燃え尽き症候群とは?

image by iStockphoto

燃え尽き症候群とは、真面目に一生懸命動いた結果かかってしまうメンタルの不調です。人は一定の頑張りを超えると活動の意欲を失ってしまいます。そのため精力的に動けていた体が、あるとき燃え尽きたように動かなくなってしまうのです。

燃え尽き症候群になると気合でどうこうは出来ず、体は自分の思い通りに動いてくれません。このようにメンタルが過度に疲弊して燃え尽き症候群になると、日常生活にまで支障をきたすようになってしまいます。

例えば、朝起きることができず、目の前で乗らないといけないバスを見送るなどという現象が起こるようになってしまうのです。

燃え尽き症候群になる人の特徴は?

燃え尽き症候群になる人の特徴は、3つあります。

・許容の範囲以上に努力する

・求められたら断れない

・自分の限界を繰り返す

このように仕事熱心であり、まじめな人ほど燃え尽き症候群になる可能性が高いです。また、燃え尽き症候群になる人は問題を一人で抱える人と言い換えることもできます。

燃え尽き症候群の原因は個人と環境的な要因

image by iStockphoto

燃え尽き症候群は、個人的・環境的要因の相互作用によって引き起こされます。個人的な要因の例を挙げると、他の人と比べて理想とされるほど物事を完璧にこなし、とても真面目に仕事に取り組むという人です。また、社会人一年目などでその仕事への経験が浅いために成果に満足せず、燃え尽き症候群になることもあります。

環境的要因の例としては、自分ができる以上の仕事量、成果を認めてもらえない仕事環境などです。また人との関わりが少なく、一人で仕事や物事をこなさないといけないという環境も要因になるでしょう。

このような個人的・環境的要因が多ければ多いほど、燃え尽き症候群を発症する確率は上がります。

燃え尽き症候群の症状には何がある?

image by iStockphoto

燃え尽き症候群の症状が重いことで私生活に支障をきたし、仕事を辞めてしまうことがあります。また燃え尽き症候群になると、どうしても動かないといけない時でさえ、何をしても体が動かなくなってしまいます。このような燃え尽き症候群の主な症状は、「脱人格化」、「情緒的消耗感」、「個人的達成感の減少」の3つです。

その1.脱人格化

脱人格化とは、燃え尽き症候群の人の態度が発症前と比べて明確に悪くなることです。例えば優しくて真面目だった人が脱人格化によって相手を非難したり、事務的で冷淡な人となります。これは心のエネルギーが既にない状態で、それ以上の心のエネルギーの消耗を防ぐために敢えて冷たい態度を取るという防衛本能の一種です。

そのため他者からしてみれば、脱人格化になったその人は明らかに人が変わったように感じるほどの変化をしています。

次のページを読む
1 2 3
Share: