九頭龍神社本宮とは
九頭龍神社本宮は、神奈川県の芦ノ湖畔にある箱根九頭龍の森の中に鎮座している神社。ご祭神は九頭龍大神(くずりゅうだいじん)で、龍神信仰の聖地でもあります。創建は757年と古く、由緒ある古社。その昔、芦ノ湖に住む九頭の毒龍が周辺の人々を苦しめていました。そのため箱根大権現の力を授かった萬巻上人(まんがんしょうにん)が調伏し、九頭龍大明神として祀ったのが九頭龍神社本宮の始まりとされています。
九頭龍神社のご利益は開運隆盛・金運守護・商売繁盛・縁結びで、その中でも最も人気なのが「縁結び」のご利益。そのため、女性やカップルなどの参拝客が多いのも特徴ですよ。
境内摂社も強力パワースポット
九頭龍神社本宮は、本宮のみではなく境内に弁財天社と白龍神社の2つの摂社があります。この2つの摂社もそれぞれ非常に強いエネルギーを持つ神社なので、九頭龍神社本宮を参拝に訪れた際には、しっかりと境内摂社もお参りするのがおすすめですよ。弁財天社のご祭神は、宗像の三女神の内の一人である市杵島姫命(いしきしまひめのみこと)で、七福神の「弁天様」の愛称で親しまれています。ご利益は、金運・長寿・縁結び・子孫繁栄・恋愛成就・五穀豊穣です。
もう一つの摂社は、白龍神社。ここでの白龍とは、白和龍王のことです。白龍大王は、江戸時代末期まで左鵲王(さじゃくおう)と右鵲王(うじゃくおう)とよばれ、神々とともに箱根権現に祀られていた神龍の略式。ご利益は、家運上昇・縁結び・商売繁盛といわれていますよ。どちらの神様も九頭龍神社本宮と「縁結び」のご利益が共通しているので、縁結びの聖地といわれる由縁でもあります。
ご利益倍増!?月次祭(つきなみのまつり)
九頭龍神社本宮は、非常にエネルギーの強いパワースポットとしても有名ですが、更に強力なご利益をいただけるといわれる日が存在します。それは、毎月13日に行われている「月次祭(つきなみのまつり)」です。ご祭神である九頭龍大神様へ、日々の感謝と今後の願いごとを祈願する祭礼。
通常の日の参拝でも十分なご利益を頂けますが、月次祭への参拝は運気が爆上がりするといわれているので、可能であれば13日の月次祭での参拝がオススメです。恋愛運も爆上がりするので、13日の月次祭へは全国から良縁を願う女性の参拝が多く訪れています。
月次祭の参加方法
月次祭は、月に1度しか行われない神聖な例祭。そのため、全国各地から九頭龍神社本宮の月次祭に参加すべく多くの人が訪れます。聖域である九頭龍神社本宮へは、車両通行止めとなっている区域があるため、徒歩かモーターボートでのみアクセス可能です。月次祭の日には、多くの人がアクセス手段として選ぶモーターボートを選ぶため、参拝専用船が毎月13日のみ臨時運行されています。月次祭への参加の場合は、そちらを利用しましょう。
月次祭の受付窓口は、その参拝船が発着する箱根芦ノ湖遊覧船乗り場「元箱根港」。受付開始は午前7時30分~午前9時30分の2時間のみです。受付が終了したら、月次祭が始まる午前10時までに、九頭龍神社本宮のある箱根九頭龍の森へ運航されている船で向かいましょう。
<詳細情報>
住所:〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 箱根九頭龍の森
電話番号: 0460-83-7123
箱根神社も両参りがオススメ
九頭龍神社本宮を参拝したなら、箱根神社を両参りするのがおすすめ。九頭龍神社本宮の始まりは、箱根権現様の力を授かった萬巻上人という一人の僧侶からでしたよね。箱根神社もまた、萬巻上人が箱根権現からご神託を賜り、創建したのが始まりです。ご祭神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花咲耶姫命(のこはなさくやひめのみこと)・彦火火出尊(ひほほこでみのみこと)で、この3神のことを箱根大神(はこねおおかみ)とよびます。
瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命は夫婦で、彦火火出尊はその子供。ご利益は心願成就・勝負運・開運・金運・縁結びなど多岐に渡ります。九頭龍神社本宮とは、創建に萬巻上人が関わっている点や縁結びや開運などのご利益も共通している部分が多いので、両参りをするとよいといわれていますよ。
心願成就の「誓願」
箱根神社では、鎌倉時代から続く由緒ある「誓願」とよばれる参拝方法が人気です。誓願の方法は至ってシンプル。願い串といわれる木の板に、願いごとを書きます。次に、起請文(誓約文)に願いを叶えるために自分がすべきことを誓う文書を書き、書いた起請文を願い串に巻き付け、社殿横の誓願所に奉納するだけ。
誓願をした人には「箱根山牛玉宝印(はこねやまごおうほういん)」という守り札が授与されるので、それを身につけ、自分自身で誓った内容を実践しましょう。神様の御前で誓いを立てるだけあり、誓いが叶った時の効果は計り知れないのだとか。かの有名な戦国武将である源頼朝や徳川家の名だたる武将たちも、戦の前の勝利祈願には、箱根神社で誓願をしていたといわれていますよ。