安井金比羅宮とは
安井金比羅宮は、京都市東山区にある縁切り・縁結びのパワースポットとして有名で、祇園にも近いことから、連日多くの参拝客が訪れています。境内はこぢんまりとしており、鳥居をくぐると厳かな雰囲気の漂う神社です。その歴史は古く、飛鳥時代に藤原鎌足が一族の繁栄を願って創建した「藤寺」が起源とされています。縁切り・縁結びのパワースポットというだけあり、絵馬やお札の量で、参拝された人の数を察することができますよ。
ご祭神とご利益は？
安井金比羅宮のご祭神は、源頼政（みなもとのよりまさ）・崇徳天皇（すとくてんのう）・大物主神（おおものぬしのかみ）の3柱。ご利益は、悪縁切り・良縁結びに加え交通安全・海上安全です。縁切り・縁結びのご利益の由縁は、崇徳天皇が現在の香川県である讃岐国に流刑された際、金刀比羅宮（ことひらぐう）に籠って一切の欲や未練を断ち切り、豪族に助けてもらいながら仏教や武芸に励んだといわれています。
そのことから、崇徳天皇が誰も自分と同じ境遇に合うことのないように、悪縁を裁ち切り・良縁を結ぶといわれるようになりました。また一緒に大物主神の神もご祭神に祭られていることから、交通安全・海上安全のご利益も頂ける神社となっていいます。
24時間参拝が可能
大抵の神社は朝開き、夕方には閉まってしまいますが、安井金比羅宮はなんと、24時間参拝が可能！お守りの授与は社務所が開いている時間のみになりますが、一目に付くのは嫌だという人は、24時間参拝が可能なので、夜や早朝でも足を運ぶことができます。
いつでも参拝できるので、新月や満月のおまじないと合わせて願い事をするのも、よりご利益をいただける方法でおすすめ。パワースポットといわれる場所で24時間開放してるのは稀少で、滅多にできない方法なので、いつも参拝している人も、参拝方法を少し変えてみてくださいね。
基本の参拝方法
安井金比羅宮は通常の参拝方法で、縁切り・縁結びのご利益を頂けるわけではありません。境内には、縁切り・縁結びにかかせない「縁切り縁結び碑（いし）」とよばれる霊石があります。この、縁切り縁結び碑（いし）に願掛け参拝をすることによって、縁切り・縁結びを叶えてくれるのです。
詳しい参拝方法をご紹介していきますね。縁切り・縁結びをお願いしたい人は、参拝する前に一度方法をチェックしておくと、参拝した際にスムーズに願掛けができますよ。
参拝方法1：本殿に挨拶をして形代に願い事を書く
まずは、本殿に参拝をして神様に挨拶をしましょう。次に、本殿近くの「形代授与所」にて100円ほどのお賽銭をした後、形代に願いを書き込みます。その際、誰かを不幸にするような内容の願い事は絶対にしてはいけません。例えば、夫と不倫相手の縁が切れますように、というだけでは、不倫相手が悲しい思いをする可能性がでてきます。この場合は、不倫相手の立場になって不倫が終り良縁に恵まれますようにと願い事をすると、数ヶ月ほどでご利益を頂けるでしょう。
崇徳天皇が自分と同じ境遇にならないようにと思ったのがきっかけの神社だということが重要なポイントですよ。縁切り・縁結びは人にまつわるものだけでなく、全ての縁に有効です。浪費やギャンブル、たばこなどの悪習など、自分がやめたいと思っていることにもご利益をいただけます。
参拝方法2：縁切り縁結び碑のくぐり方
形代に願い事を書いたら、その形代を持ちながら縁切り縁結び碑の表に行き、神様の力が注がれている穴を表からくぐります。表から穴をくぐるのは悪縁を切る儀式です。続いて、裏から表へもう一度穴をくぐります。裏から表へ穴をくぐるのは、良縁を結ぶ儀式ですよ。悪縁切り・縁結びをしたなら、最後に形代を縁切り縁結び碑に糊で貼り付けて願掛け参拝が完了です。
縁切り・縁結びをしたいなら、表からくぐり裏からもう一度表へくぐる動作を行いますが、縁切りのみ、縁結びのみでも問題ありません。その場合は、表からのみ、または裏からのみ穴をくぐり、形代を貼り付けることで、願掛け参拝が完了します。
おすすめの参拝方法
縁切り・縁結びの強力なパワースポットといわれる安井金比羅宮での、おすすめの参拝方法も合わせてご紹介します。どこの神社もそうですが、境内には摂社やその土地にまつわる塚などが築かれていますよね。安井金比羅宮も例外ではありません。是非、参拝に訪れた際の参考にしてみてくださいね。
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