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だるまの縁起がよい5つの理由とは?だるまの色別による5つの意味と飾る場所・供養方法についてヒーリング経験のある筆者が解説

だるまは願掛けに使われ、お祝い事などに贈られている縁起物です。願い事をする時と叶った時に、それぞれ目を書き入れます。目を書き入れることや赤くて丸い姿には、長い歴史に由来する理由があるのです。元々は、仏像のような役割を持ったものでした。

だるまの縁起がよい理由とは、どのようなものがあるのでしょうか?5つの理由・色別による5つの意味・飾る場所と供養方法についてヒーリング経験のある筆者が解説します。

だるまの縁起がよい5つの理由

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だるまの独特な姿や、縁起と結びつけられた5つの理由を探っていきます。

1:七転び八起き

だるまは丸い形と赤い色をした、縁起のよい姿をしています。本体の下におもりが入っており、何度倒しても起き上がることから「七転び八起き」の縁起物にされているのです。

各地域で様々なだるまが作られていますが、全体の8割は群馬県の高崎市で作られています。高崎だるま(上州だるま)は、まゆは鶴・ひげは亀を表し吉兆の意味が込められているのです。「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれています。

2:目を書き入れる意味

だるまに願掛けを行うのは「願(がん)」と「眼(がん)」を掛けているともいわれているそうです。願い事をする時に「左目」を、叶った時に「右目」を書き入れます。始めに目を書き入れることは「開眼」を意味し、魂を吹き込む行為でもあるのです。両目が入ることは「満願」を意味し、願いが叶ったことを表します。

左目から先に書く理由は、密教の「阿吽(あうん)」や陰陽五行説からきているようです。太陽は東から登り、西に沈みます。古くから物事は東から始まり、西で終わると考えられているのです。そして、だるまは赤く「火」「南」に分類されます。南に向けて置くと左目が東、右目は西にあたるのです。そのため東を向いている左目から、書き入れるといわれています。

3:「達磨大使(だるまたいし)」の化身

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だるまの独特の姿には、モデルとなった人物がいます。その人物が「達磨大使(だるまたいし)」と呼ばれる、禅宗の開祖です。

達磨大使は、南インド国王の三男に生まれ出家しました。出家後に中国へ渡り、禅宗を広めた人物です。洞穴の壁に向かって座禅を9年間続けるという、過酷な修行を行ったため手足を失くしてしまいます。そのため、だるまには手と足が付いていません。また仏教で位の高い僧は、赤い色の法衣を着ています。赤い法衣を頭から被った姿を似せて、現在のような赤いだるまの置物が作られました。禅宗が伝わる頃から寺に、達磨大師の坐禅姿をかたどった丸い置物が置かれるようになったそうです。

4:「不動」を表したもの

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だるまは、達磨大使がモデルになって作られました。だるまの姿は何事にも動じない「不動」を表しています。不動は「坐禅の心」そのものです。また達磨大使は、自分の行いの責任を取って忍耐強くいるよう唱えています。困難を克服する、強い意志が込められているのです。

開祖である達磨大師は崇拝の対象とされ、掛け軸や札に描かれます。そして江戸時代に起こった大飢饉の時に、農民の副業としてだるまが作られるのです。だるまには、達磨大使の教えが込められています。教えを伝え、願いや思いを達成させてくれる縁起物なのです。

5:「目」入れの由来

江戸時代「疱瘡(ほうそう)」が流行り病となっていました。疱瘡にかかってしまった人は、視力が低下し失明することもあったそうです。病を恐れた人々から、だるまの大きく力強い目が疱瘡を避けると考えられました。後にだるまを売っていた商人が、目の書かれていないものを作ります。自分で目を書き入れることで、疱瘡を避けるというまじないが生まれました。

まじないであった目入れは、病を避けるという意味を持ち縁起がよいとなったのです。

だるまの色別による5つの意味

だるまは様々なご利益にあやかって、多くの色のものが作られました。色別による、5つの意味をご紹介します。

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