- 蛇の見た目と習性からのイメージ
- 蛇が象徴するスピリチュアルな意味7選
- 1.再生:新たな出発を助けるもの
- 2.大地・地球:地上世界と地下世界を結ぶもの
- 3.豊穣と母性:大地のエネルギーを持つもの
- 4.邪悪さ:ダークサイドを引き受けるもの
- 5.性的魅力:三大欲求のひとつを刺激するもの
- 6.死:毒を持つもの
- 7.生命力・ヒーリングパワー:甦りを可能にするもの
- 他文化に見られる蛇の象徴するもの7選
- 1.アイルランド:実在しない蛇に憧れて
- 2.インド:蛇を信仰する社会
- 3.タイ:ポジティブにとらえたい蛇の迷信
- 4.アイヌ:蛇神信仰が生きている社会
- 5.日本:米作と信仰
- 6.中国:人をだます生き物
- 7.ネイティブアメリカン:部族の守り神
- 蛇はミステリアスだけれど悪者ではない
この記事の目次
蛇の見た目と習性からのイメージ
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足のない動物、蛇はどうしても地表を這うことが多い為に地球と深い関わりがあるとされてきました。猛毒を持つ危険な種類は別として、鳴き声もたてない蛇の存在は邪魔にならず静かでスピリチュアル性を感じさせるもの。ただ長くしなやかな体型やぬめりのある肌質、するすると移動する様などを恐れる人にとっては、どうしても邪悪な何かを匂わせるマイナスイメージがつきまとうようです。
よく知られたところでは、キリスト教の教えで人間をたぶらかしたのは蛇であり、辛らつな言葉を吐いたり、皮肉や当てこすりを言うのも当然ヘビの仕業と決めつけられています。賢い生き物の象徴でもある異形の生き物ヘビは、洋の東西に関係なくスピリチュアルワールドに属する存在として恐れられ、崇められてきたのです。
蛇が象徴するスピリチュアルな意味7選
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美しい模様を持つ為にファッションアイテムに使われる蛇も、十二支に入っていることから日本人をはじめとする占い好きな人にとって人気のヘビも、そのスピリチュアルな意味は素通りできません。きっかけはどうあれ今回蛇に興味を持ったあなたにこそ知って欲しい、蛇が意味するスピリチュアルな象徴性についてお話していきましょう。
1.再生:新たな出発を助けるもの
蛇が脱皮を繰り返し成長することから、スピリチュアルに見ると変身と生まれ変わりにとらえることができます。外側をそぎ落としただけなのに、中身も昨日までの自分とは違う気分で再出発!蛇の脱皮にあやかれば人は一度や二度の失敗や挫折で落ち込まず、いつだって新たなスタートを切ることができるというのがスピリチュアルな考え方です。
2.大地・地球:地上世界と地下世界を結ぶもの
地表を這い、岩の裂け目などに住むヘビは大地との関係が深いだけでなく、スピリチュアル解釈では多くの文化で地下の世界と地上の世界をつなぐものとしてとらえられてきました。同時に地球そのものを育てる象徴的生き物としての蛇も前向きな意味を表しています。
3.豊穣と母性:大地のエネルギーを持つもの
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母なる大地という言葉があるように母性を表すのは地面、または地球そのもの。その為に地表を這って進む蛇は女性の力と母性を象徴するスピリチュアルな生き物としてとらえられる存在です。古代文明に見られる蛇の女神様は多産と母性を象徴する存在であり、次世代を産み育てる母性エネルギーととらえることができます。
4.邪悪さ:ダークサイドを引き受けるもの
世界的に見て大多数の人々に蛇という言葉が連想させるのは、それぞれの土地の文化や個人的な信仰に関係なく邪悪な存在、あるいは恐怖の対象です。世界三大宗教においても邪悪という言葉を蛇の形で表すという共通点があるほど。学問の世界でもヘビは罪深さ、欺瞞、危険という言葉を当てはめてたとえられることが多い生き物です。
5.性的魅力:三大欲求のひとつを刺激するもの
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聖書でおなじみの逸話、何不自由なく暮らしていたアダムとイブの物語では、二人が楽園を追われるきっかけになったのが女性の顔を持った蛇、リリス。悪魔の手先となって人間を堕落させる役割を担った存在です。性的な魅力を備え、男女の別なく性的に相手を誘惑して人をたぶらかす生き物を蛇と女性の複合体で表現する聖書によれば、蛇は完全無欠の悪のシンボルであると同時に性的な存在として描き出されています。