産後イライラするときの対処法を経験者である筆者が分かりやすく解説 – Mistory[ミストリー]
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産後イライラするときの対処法を経験者である筆者が分かりやすく解説

出産は、女性が命を懸けて新しい生命をこの世に送り出す、人生で最も尊い出来事のひとつです。しかし、その過程では心身ともに多大な変化をもたらします。赤ちゃんが生まれることで喜びを感じる一方、産後のイライラに悩まされるお母さんも少なくないのも事実。これはホルモンや環境の変化、育児のストレスなどが大きく関係しています。一時的なものであることが多いものの、つらい期間であることに変わりありません。今回は、お母さんが幸せな育児ができるようイライラの理由を知り、自身で行える対策や家族ができることなどについて、詳しく解説します。

産後のイライラの主な理由6つ

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産後は体はもちろんのこと、精神状態も普段とは大きく異なります

1.ホルモンバランスの変化

出産後、女性の体は急激なホルモン変化を迎えます。特に、妊娠中に増加していたエストロゲンやプロゲステロンが経ることで、精神的に不安定になりやすく、イライラを感じることが多くなるでしょう。ただ、これは自分の意思でコントロールできるものではないため、自身を責める必要などありません。

2.睡眠不足

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新生児の育児では、授乳やおむつ替えなどで夜中に何度も起こされるため、充分な睡眠を取ることが難しくなります。睡眠不足はストレスの原因となり、些細なことにも敏感に反応しやすくなるのです。これは、お母さんが赤ちゃんに寄り添えている証拠ではあるものの、眠れない日が続くのは心身ともに辛いことに違いはありません。

3.育児の不安とプレッシャー

赤ちゃんのお世話は24時間体制で行う必要があり、常に気を張っている状態が続きます。また、初めての育児の場合、しっかりできているのか、これで合っているのかと不安になったり、周囲からのアドバイスや意見にプレッシャーを感じたりすることも少なくないようです。真面目な方ほど、きちんとできているのかが気になって強い不安感に襲われる可能性もあります。

4.パートナーとの関係の変化

産後は夫婦関係にも変化が生じやすい時期。母親が育児に追われる一方で、パートナーのサポート足りないと感じると、不満やイライラが募ることもあります。出産が女性には大きな変化をもたらすものに対して、男性にとってはあまり変化を感じられないことが原因です。パートナーの寄り添う姿勢の程度によって、ストレス度合いも変わってくると言えます。

5.社会とのつながりの減少

育児に専念することで、外出や友人との交流が減り孤独を感じやすくなります。「社会貢献ができていない」「なんだか取り残されたように感じる」など、こういった思いがストレスやイライラの原因になることがあるのです。

6.自分の時間の減少

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産後は赤ちゃん中心の生活になるため、自分の時間を確保するのが難しくなります。食事もままならない、トイレにすらゆっくりと入れないことだってあるでしょう。「自分のことが何もできない」とフラストレーションが溜まり、イライラしやすくなるのです。
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