人を傷つけた時の心はどう動く?人として成長できる対処法を人を傷つけた経験を持つ筆者が解説 – Mistory[ミストリー]
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人を傷つけた時の心はどう動く?人として成長できる対処法を人を傷つけた経験を持つ筆者が解説

発した言葉は、取り消すことができません。どんなに「しまった」と思っても、なかったことにはできないのです。相手が怒ったり、泣き出したりした時、初めて傷つけたことに気づくこともあります。
人を傷つけることは、故意にそうしたとしても、後味の悪いものです。人を傷つけた時は自分の心と向き合い、反省し、人として成長する機会と思いましょう。今回は人を傷つけてしまったときの対処法を、かつて人を傷つけた経験を持つ筆者が解説します。

人を傷つけてしまった時の心理

人を傷つけてしまった時、自分の心では何が起きているのでしょうか。怒りをぶつけ、強い言葉を発した時、罪悪感がありながらも、どこかで快感が起こることがあります。頭に血が上り、手足が震えるような感覚です。少なくとも通常の状態ではないでしょう。

その1. 疲れやイライラが蓄積していた

子育て中や、残業続きで疲れがたまっている時、些細なことで感情が爆発して、抑えが効かないことがあります。言葉を選ぶ余裕がなく、ストレートに相手を傷つける言葉を発してしまうのです。

「なんで○○しといてくれなかったの?」「あなたっていつもそうだよね」と、自分の都合だけを押しつけ、相手を思いやる気持ちが失われます。

その2. 悪気はなかった

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仲の良い人を軽くいじるようなつもりで、傷つけてしまうことがあります。ひそかにダイエットしている人に「体型の割に食べないんだね」と言ったり、「関西人なのにおもしろくないね」と言ったり。

場を盛り上げようとして言ったことが、人を傷つけているのです。「だって本当のことだし」という言い分は、受け取る側には通用しません。特に人のコンプレックスをえぐるような発言には注意が必要です。

その3. わざと傷つけようとした

その人を心の奥では嫌っていて、何かをきっかけに傷つけようとするパターンもあります。故意に傷つける場合、その人との関係性が壊れても構わないという投げやりな気持ちもあるのでしょう。

関係を解消したいがために、その手段として傷つけて終わりにしようという冷酷さが働くのです。たとえわざと傷つけたにしても、お互いの心に傷を負うことになります。傷つけた人と二度と会うことがなくても、苦い思い出として残るでしょう。

人を傷つけた時の対処法

人を傷つけてしまった時、そこには後悔と反省があるはずです。傷つけた事実はなくなりませんが、その後の行動によって、信頼回復や相手との関係性の修復も可能になります。もちろん、取り返しがつかないこともあるでしょう。それでも、自分自身のために発言を省みることは必ずするべきです。

その1. 何がいけなかったを考える

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状況や相手との関係性、タイミングによって、同じ言葉を使っても傷つける時とそうではない時があります。言葉が悪かったのか、相手が悪かったのか、間が悪かったのかを考えてみましょう。

状況や人のせいにせず、自分が悪かったと反省することは大事です。しかし、あまりにも自分を責めすぎないようにしてください。誰にでも失敗はあります。次にどうするかが問題なのであって、ずっと落ち込み続けてもあまり意味がありません。

その2. 関係性をどうしたいかを考える

傷つけた相手と今後も親しくしたい、付き合いを続けていきたいと思うなら、なんとか許してもらうしかないでしょう。相手とはもうどうなってもいい、縁が切れてもいいと思うなら、そのままにしてもいいのかもしれません。

しかし、どんなに相手をどうでもいいと思っていても、傷つけたことは事実なので、謝るなり、反省するなり、どうすればいいか考えてください。

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