引きこもりの社会復帰が難しい理由って?復帰できる人・ニートになってしまう人との差や対策を引きこもりの友人がいた筆者が解説 – Mistory[ミストリー]
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引きこもりの社会復帰が難しい理由って?復帰できる人・ニートになってしまう人との差や対策を引きこもりの友人がいた筆者が解説

若い世代から中高年まで仕事に就かず他人とも会わず自室に引きこもる人が増えてきており、今や社会問題となっています。
でもその人達は最初からそのような行動を取っているのではなく、何らかのきっかけが引き金となり、そのような行動を取ってしまうことが多いようです。
著者の友人も新入社員の配属先で職場に馴染めず退職したのを知り、事前に悩みを聞いていれば対策が講じられたかもしれないという後悔した思いが今もあるため、現在、引きこもり状態にある人を立ち直らせる対策を考え、一人でも立ち直っていただきたいと思います。

引きこもりの社会復帰は難しい?その理由は?

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一度引きこもってしまえば、なかなか社会復帰が難しいと感じますが、諦めてしまえばそれで終わりです。

一番辛い思いをしているのは親でも兄弟でもなく本人ですから、その気持ちを確認する手立てを講じなければ何も始まりません。

ただ本人の気持ちが前向きになるような努力や支援もせずに孤立させていれば時間だけが過ぎ、社会復帰のきっかけを失くしてしまいます

その1.将来に対する希望がない

学校でも職場でも今が大丈夫だから将来も不安なく過ごせると考える人は少ないと思います。

誰もが将来に不安を抱え生きていますが、引きこもりになる人は、一度躓けば立ち直りが遅く、学校や職場に行く勇気がなくなり、将来に対しても希望が見出せず、孤立してしまいますから。

その2.会話がない

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気兼ねなく話せる友人や同僚が少なく、常に周囲に気を遣うため、学業でも仕事でも思うような成果が得られず落ち込みます。

また自分から話すことは少なく、相手に嫌われないように言葉を選んでしまうため、自分の考えを上手く伝えられません

その3.親しい友人がいない

周りに迷惑をかけずに生きていけるという信念があるため、常に自分が中心という気持ちがあります。

相談できる親しい友人もおらず、自分の誤りを正してくれる人がいないため、他人に依存せずに生きているという自尊心が常にあるのです。

その4.良好な人間関係が築けない

周りの雰囲気に溶け込もうとする意志がないため、他人の行動は気にかけませんが、自分の行動には常に注意を払っています

自分が正しいという考え方を持つため、他人の批判をあまり気にかけませんが、周囲の人すべてから批判されると自尊心が失われ、ダメ人間と自分にレッテルを貼り、良好な人間関係を築く機会を失うことに気づきません。

引きこもりになるきっかけは?

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引きこもりのきっかけは、その人の年齢にもよりますが、10代はいじめや受験の失敗による不登校、20~30代は就職、転職活動の失敗、職場のいじめ、40代以降は職場の人間関係や評価といった自分が思い描く将来から外れたと感じた人が多いようです。

一度、不登校や休職、欠勤をすれば、周囲の目を必要以上に気にしすぎ、社会から拒絶された認識を持ってしまい、立ち直ることができません。

その1.職場の人間関係

仕事のプレッシャーを常に感じ、また上司や同僚の目を気にしすぎるため、身動きが取れなくなり、職場に迷惑をかけているという感情が頭から離れません。

些細な言葉かけにも過剰に反応するため、周囲の人からも話されず、職場の人間関係に疲れてしまいます

その2.学校の人間関係

勉強熱心で負けず嫌いな性格のため、学校では人一倍他人に競争心を燃やすため、友達ができません。

ただし、いじめや嫌がらせ、先生との対立などが引き金となり、成績が落ちると、やる気をなくし、周りを拒絶します。

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