どうしたら適切に自分の意見を伝えていけるのでしょうか?実は行動や意識を少し変えるだけでも改善できる可能性があります。今回は「自分のことを話すのが苦手な人の特徴」と「その対処法」を、人見知りで悩んでいた筆者が解説します。
自分のことを話すのが苦手な人の特徴・6つ
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自分の気持ちを上手に伝えられる人は、周りと打ち解けやすいですし味方も増やしやすいですよね。一方で自分のことを話すのを苦手としている人もいます。なぜそういった思いを抱いてしまうのでしょうか。まずは「自分のことを話すのが苦手」と思う人の特徴から見ていきたいと思います。
特徴1:自己肯定感が低い
自己肯定感とは自分の価値や存在を肯定的にとらえられる感覚のことです。自己肯定感が低い人は「自分の話には価値がない」と思い込んでしまいます。そのため自分のことを積極的に伝えようという意思は弱くなってしまいますし、誰かに意見を求められても「自分よりみんなの意見のほうがいい」と自分の考えにはふたをしてしまうのです。もともとの性格による場合と、親や友人など周囲の環境によって自己否定に陥っている場合があるでしょう。
特徴2:警戒心が強い
警戒心が強い人は相手が信頼できるかどうかがわかるまで、なかなか自分のプライベートな面を見せることができません。自分のことを聞かれても愛想笑いですませてしまったり、曖昧にぼかしてしまったりするでしょう。意識してそうしている場合もありますが、無意識的に警戒している場合もあります。「周りの人はどんどん打ち解けていくのに自分だけ当たり障りのないことしか話せない…」という人はもともと警戒心が強いタイプかもしれません。
特徴3:プライドが高い
プライドが高いと「つまらない人間だと思われたくない」という思いから、自分の話をするのをためらってしまうことがあります。自分の経験や考えを人と比較・評価されることで「プライドを傷つけられるのでは」と恐れている部分もあるでしょう。また本当の自分よりもよく見せたいがために、理想の自分を演じている場合もあります。それではありのままの素直な気持ちは表現できませんよね。結果として「自分のことを話すのが苦手」という状態になってしまいます。
特徴4:人と話すと緊張する
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もともと他者と関わることが苦手な場合は、緊張から上手に話せなくなることがあります。話したいことがあったとしても頭が真っ白になって言葉が出てこなかったり、「なるべく早く会話を切り上げよう」と思うあまり言葉が足りず思うように伝わらなかったり。そういった経験が多くなると、はじめから自分のことは話さずにいようと思ってしまうのです。このタイプの人は、子どものころから人見知りで自己主張が苦手な傾向にあるでしょう。
特徴5:声が小さい
声が大きいか小さいかというのは意外と自分では気づきにくいものですよね。人と話していて「え?」と聞き返されることが多かったり、「もう少し大きい声で話して」といわれるまで自分の声の小ささに気づいていなかったり。自分の声が小さいということを自覚すると「自分の話は聞きとりづらいのかもしれない…」「大きな声でしゃべらないと相手に聞こえないかも…」といった心理から会話に対して苦手意識を感じてしまいます。
特徴6:察しがいい
洞察力のある人は、相手の反応からその人が思っていることを鋭く察します。「ああ、この人は自分の話を聞いていても退屈なんだろうな」と感じると、自分の話よりも相手が興味のある話題を提供しようとするでしょう。そういった経験を重ねると「どうせ自分の話は誰も聞いてくれないし…」という心理から自分の気持ちや考えを心の奥に押しやってしまいます。会話自体が億劫に感じてしまう場合もあるかもしれません。