人を傷付けても謝らない人なので孤独になりやすい
意識していなくても、謝らないという選択だけで周囲を少しずつ傷付けていくので、孤独になりやすいのです。謝らない人は、意図しない行動や言葉で人を気付けてしまったときのフォローもできません。傷付いた人は傷付きっぱなしの状態で放置されるので、当たり前ですが加害者である相手を避けるようになります。
謝ることが必ずしも正しい行動というわけではありませんが、相手を気遣い、誠意を見せるアプローチとして有効です。許される、許されないにこだわらず、間違いを認めて自分に非があると相手に伝えてみましょう。それだけでも傷付いた相手は気が楽になったり、自分の尊厳を取り戻せたりする場合があります。
謝らない考えや行動は「人のせいにする」を常習化させる
謝らないという考え方や行動は、自分の非を「人のせいにする」のが常習化してしまいます。謝らないで済むように立ち回ったり、考えたりするうちに、他人へ責任を転嫁するのが上手になるのです。そもそもは相手が悪い、この結果になったのは周囲が悪い、というように自分に都合の良い考え方が基本になってしまいます。
さらに「人のせいにする」が常習化してしまうと、自分の非を認めて反省するという機会も失われるのです。謝罪して償う、再発を防止するというトライアンドエラーを繰り返して人は成長しますが、謝らない人は成長が止まったままになります。つまり自分が反省すべきことから逃れ続けるのは、自分にとっても良くありません。
謝らない人の対処法は距離を置くの一択!むかつく感情に任せて接しない
謝らない人の対処法としては、距離を置くのが1番。相手を謝らせようとするのではなく、なるべく関わらないようにしてみてください。相手を生きやすいように導きたいという強い意志がない限り、怒ったり、説得したりするのはおすすめできません。特に感情的になって接してしまうと、相手との関係が普通から悪い状態に陥る可能性が高いです。関係が悪化すると、職場や学校に通うのがストレスになってしまいます。
とにかく謝らないというポイントにこだわらず、相手を自分の人生から締め出しましょう。感情的になりそうなときは、相手の謝罪があったところで、自分の人生には大した恩恵がないということを思い出してください。相手の謝罪にこだわることが無駄なことで、時間や労力の無駄であると考えてみましょう。
謝らない人を謝らせる方法は「丁寧な説明」と「実践」
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職場や人間関係において、謝らない人を謝らせたい状況が発生した場合は、まず丁寧に謝るべき状況であると説明し、謝り方を教えるのがおすすめ。頭ごなしに謝れと言っても通用しない場合が多いので、細かく相手の非を指摘し、謝ることに対して納得してもらうのです。骨が折れる思いになるかもしれませんが、取引先や顧客などに対しては謝らなくてはならない状況もあるでしょう。
また普段から謝らない人は、謝る作法に慣れていません。謝り方がわからないというポイントもネックになるので、状況に適した謝り方を実践的に教えるのも1つの手です。面倒かもしれませんが、謝罪するタイミングや文言、謝罪後の発言や対応などを教えてあげましょう。人によっては作法を学び、謝罪へのハードルが低くなるかもしれません。
自分が謝らない人である自覚がある場合の対処法
ここからは、自分が謝らない張本人だと自覚があり、自分を変えたいと思っている人におすすめの対処法を紹介します。自覚があるのに謝れない、謝るという行動に強い嫌悪感がある、などの人はぜひ参考にしてみてください。
謝る経験をとにかく積んでみる
謝る習慣がない人は、ひとまず「謝る」という行動にポジティヴさを見出してみましょう。謝る経験を意識的に重ねてみて、その後の展開が良くなる経験を増やしていくのがおすすめです。心からでなくてもとりあえず謝罪してみる、という意識に切り替えてみると良いかもしれません。身に覚えがない場合も一先ず謝り、相手の反応や状況の変化を観測するのです。
謝罪をすると、自分が想像できていなかった謝罪ポイントがあったり、自分が思う以上に相手を傷つけていたりするケースもちらほら出てくる可能性があります。謝らないという選択肢は間違いだった、と感じる経験もして、どんどん正しく謝れる人間へと変化していきましょう。「罪悪感がないのは、相手の立場に立てていないから」というケースもあると考えてみてください。