5:自分の話ばかりしてしまう聞き下手
自分の話ばかりして会話のテンポを乱し、空回りしてしまうタイプも存在します。「相手へ配慮しすぎて自分の話ができない」「相手から投げられた話題に上手く反応できない」などの要因から自分の話ばかりをするようになり、会話への苦手意識が強くなるようです。自分の話をたくさんすることで、会話の苦手な部分から逃避していると考えるとわかりやすいでしょう。
この場合は、会話の中に余裕を見つけることが大切になります。「相手からの話題に落ち着いて反応する」「テンポが遅れてもしっかり考え、言葉を選んでみる」など、自分なりに会話と向き合ってみましょう。最初は難しさや煩わしさ、苦手意識を強く感じるかもしれませんが、徐々に会話の質へこだわることの心地よさや自分に合った会話のテンポなどがわかるようになります。
6:プライドが高くマウントを取りがち
プライドが高く、相手へマウンティングを繰り返す人も会話が徐々に苦手になっていくでしょう。マウンティングという攻撃性を無意識に相手へ振りかざすことで、会話はどんどん居心地の悪いものへとなっていきます。このタイプの人は自分で勝手にヒエラルキーを作り、深層心理で自分を下層に位置付けている可能性が高いでしょう。この思い込みにより、相手へ自分が有能である、レベルが高い、と主張しなくては気が済まない状態になってしまうのです。
一見、マウントをとりながら会話の主導権を握ろうとする主張好きに見えるかもしれませんが、相手へ自分の正当性や優秀さを主張し続けなくてはならない意識に苛まれるため、会話への苦手意識を抱えがち。高いプライドとマウント癖に向き合って改善しないかぎり、会話において自分の首を絞め続けることになります。
話すのが苦手な人の特徴は女性と男性と違う?
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それぞれの人の考え方には多様性があり、性別のみで「絶対にこうである」と決められるものではありません。一方で、統計学・心理学・脳科学的に男性の傾向、女性の傾向はある程度存在しています。もちろん全ての男性、女性がこの統計に該当するわけではありませんが、考える際のヒントにしても良いでしょう。
例えばいくつかの心理学に関する研究では、女性は男性よりも感情の喚起が得意であり、女性の方が感情に対する感度が高いとされています。また、男性は数学リテラシーが有意に高く、女性は読解力の平均点が有意に高いこともいくつかの調査では判明しました。
また、男性は左脳にのみ言語を司る機能があるのに対し、女性は左脳と右脳の両方に言語を司る機能を有しているため、会話への苦手意識には多少の差が出ると考えられるでしょう。一方で女性169人、男性112人の脳の構造データを分析した研究においては、大きな性差が見られないという結果も出ています。
参考:男脳 vs 女脳? ─ 感情処理における行動と脳の性差
(https://psych.or.jp/wp-content/uploads/old/75-9-12.pdf)
参考:脳や行動の性差 四本裕子氏
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/23/2/23_62/_pdf)
参考:コミュニケーションにおける性差についての考察 松田哲氏
(https://cir.nii.ac.jp/crid/1050001202943832320)
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「人と話すのが苦手」を克服する対処法
ここからは、人と話すのが苦手な状態を克服するための対処法をいくつか紹介します。普段の会話の中で実践できる簡単な対処法ばかりなので、ぜひ気軽に試してみてください。
結論から話すことを心がける
まず人と会話をするときは、意見や伝えたいことを結論から話してみると良いでしょう。話のゴールが見えていると会話は非常にわかりやすくなり、聞き手も話し手も心地よく会話を進められます。時間がない場合や、会話の妨害が合った場合も結論から話すスタイルであれば会話がまとまりやすいでしょう。また結論を伝えているため、落ち着いて話の構成や言葉選びをできるのもポイント。「早く結論を言わないと」と焦る必要がないため、緊張しやすい人や遠慮しやすい人も実践すべき会話方法だといえます。
聞き手に回ることを意識してみる
自分の話をする、意見をすることばかりにとらわれず、聞き手に回ることも会話の中では大切です。話を聞くだけでなく、理解しようとする姿勢を見せることで、相手を会話の中に引き込むことができます。積極的に相槌を打ったり、質問をしたりすることで、相手への共感をしかっり示しましょう。一方で相槌や質問はやり方によってはわざとらしくなることもあります。あくまで聞き手であることを意識し、過剰に反応することは控えるのがおすすめです。どんな話題でも話しやすい相手だと多くの人に認識されるようになれば、自然と会話に心地よさが生まれます。