その1. 人間関係は複雑なもの
たとえば同期入社で仲良くなった相手とは、育ってきた環境がまるで違います。毎日一緒にお昼を食べて、たまに休日に買い物に出かけるなど、かなり仲良くしているとあなたは感じているでしょう。しかし相手にはあなたの知らない家族がいて、恋人がいて、学生時代からの友達がいるかもしれません。
一足飛びに親友だと思い込んでいる相手から、ある日「私の親友を紹介するね」と言われ、ショックを受ける可能性があります。親友というのは、それくらい曖昧なものです。
その2. ある日突然裏切られることも
親友と思っていた女友達に恋人を寝取られたり、三人以上のグループで仲良くしていたのに、自分以外のメンバーだけで旅行に行っていたり。
ああ、所詮はその程度の仲だったのかとあきらめられれば良いのですが、裏切られたショックで心を病むこともあるでしょう。
そう思うと、相手を信用しすぎないほうがいいのかもしれません。
その3. 見返りを求めないこと、期待しないこと
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本当の友達とは、損得勘定なしに付き合える人だと最初に述べました。
つまり、してあげたいことはする。ただし見返りは求めないことです。友達が好きそうな物があればお土産に買っていくことがあるでしょう。体調不良だと聞けば食べ物などを家まで届けることもあります。それは頼まれてやっているわけではなく、あなたがそうしたくてしていること。
あれだけやってあげたのに、お返しの一つもない。もしそう感じたのなら、それは本当の友達ではないと、あなた自身が思っているのです。期待せずに、距離を保って付き合いましょう。
本当の友達は作るのではなく自然にできるもの
友達が欲しい、親友が欲しい。そう思っていても、簡単にできるものではありません。仲良くなっても、本当の友達と言える相手はなかなかできないでしょう。
最初から親友になろう、一生の友達になろうと思って友達を作る人はいないはずです。長く付き合ううちに、もしかしたら一生こんな感じで仲良くしているかもな、と思う相手。それが本当の友達です。
もちろん、そう感じていても、さまざまな環境の変化から離れてしまうこともあります。それでも、そのとき本当の友達だと思えた相手がいた、という事実は変わりません。それはとても、幸せなことなのです。