演技性パーソナリティ障害の特徴
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ここから演技性パーソナリティ障害の特徴について解説します。自分もしくは周囲の人に特徴が当てはまっていないか確認しながら読み進めてみましょう。もちろん、上記で述べたようにいくつか当てはまったから演技性パーソナリティ障害とは限りません。演技性パーソナリティ障害かどうかは専門機関での診断が必要なことを念頭に置いておきましょう。
特徴1. 作り話をよくする
特徴の1つ目は、作り話をよくすることです。演技性パーソナリティ障害の最大の特徴は自分に注目を集めることでした。作り話は周囲の人からの注目を浴びやすいので、演技性パーソナリティ障害の方に非常に多く共通している特徴です。
また、作り話がどんどん大きくなっていくということも分かっています。最初は小さな嘘で周囲の注意が引けていたのが周囲の人が慣れ、どんどん嘘を増やしていくのです。ここから分かるように演技性パーソナリティ障害は虚言癖が併存症として現れることがあります。
特徴2. 派手な外見、異性の性的欲求を挑発するような外見をする
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特徴の2つ目は、派手な外見、異性の欲求を挑発するような外見をすることです。これらは周囲の注意を惹きつけるようなものなので、演技性パーソナリティ障害の特徴と一致していますね。
もちろん、演技性パーソナリティ障害でなくとも個人的にそのような外見の趣向がある方もいます。ですので、そのような外見になっている理由が、自分がそのような趣向を持っているからなのか、他人から興味を持たれたいからなのかの区別は重要です。
特徴3. なれなれしい態度をとる
特徴の3つ目は、なれなれしい態度をとることです。自分に注目を集めるという特徴は自分に自信がないと持ちませんよね。そして、自分に自信が持っている人の一部は周囲の人を見下すという特徴も持ってしまうことがあります。
演技性パーソナリティ障害の方も例外ではなく、周囲の人を見下すという特徴を持っており、異常になれなれしいことが多いです。こちらの特徴も元からの性格がフランクであるのと区別が難しく、なかなか自分では判別することができません。
特徴4. 他の人に注目が集まっているとむかつく
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特徴の4つ目は、他の人に注目が集まっているとむかつくことです。演技性パーソナリティ障害の方は自分に注意を集めたいという性質をもっていますが、その注目が他の人にあると精神的な苛立ちを覚えます。重度の演技性パーソナリティ障害の方はその注目を思いっきり奪うなどの行為に走ることも。
演技性パーソナリティ障害の方と目立ちたがり屋の区別が少し難しいかもしれません。ここで、他人に注意が向いている時に不快に感じるかどうかは演技性パーソナリティ障害と目立ちたがり屋の区別の判断材料だと覚えておきましょう。
特徴5. 感情表現が過度
特徴の5つ目は、感情表現が過度であることです。演技性パーソナリティ障害の方は泣く時は大声を上げて、笑う時は大声で体を動かしながら、などのように感情表現が過度なことが多々あります。これらも人の注意を引くための行動であり、演技性パーソナリティ障害に最も共通している特徴です。