4. たかがペットでしょ
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ペットを飼ったことのない人にとっては、もしかしたら「たかがペット」「たかが動物」と感じるかもしれません。しかし、繰り返しになりますがペットは家族です。飼い主の中にはペットをわが子のように愛し、自分を飼い主ではなく「ママ」と自称する人もいます。
生まれたときから一緒だった兄弟のような、あるいは自分の子どものような、あるいは相棒のような、強い絆で結ばれた家族です。「たかが」と軽んじる言動は絶対にやめてください。
立ち直り方には個人差がある
家族との死別から立ち直るには、どのくらいの年月が必要でしょうか。数ヶ月経てば、半年経てばもう大丈夫ですか。それを判断するのは周囲の人ではありません。「いつまで落ち込んでるの?」と責めるようなことはやめましょう。
1. 放っておいて欲しい人もいる
会うたびに「まだつらい?」「どうやって過ごしてるの?」としつこく聞くのはあまり良いやり方とは言えません。本人が何も言わない以上、無理に聞き出さないでください。
家ではまだ落ち込んでいる、悲しんでいるかもしれません。でもそれを表に出さないようにしているなら、その気持ちを大事にしてあげてください。
2. 自分から話してくれるのを待つ
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人と話すことで気が紛れ、前向きな気持ちになれることもあります。だからといって、聞いてあげるよ、とにかく話しなよ、とせかすようなスタンスはおすすめしません。本人が話す気になったとき、やさしく耳を傾けてあげてください。
話しやすい雰囲気を作り、「いつでも話聞くからね」と言っておくだけで大丈夫です。いつでもあなたの味方だということを態度に表しておきましょう。
3. 無理に励まさない
食事に誘ったり、遊びに連れ出したりは良いことです。ただし、本人が行く気にならないときは「断ってもいいよ」と言っておきましょう。励まされていることは感じるはずです。しかし「早く元気にならなくちゃ」と無理をさせては意味がありません。
立ち直るまでの期間や、立ち直り方は人それぞれ違います。あくまで本人が前を向くまで、周りは待つことしかできないのです。
相手の立場になって考えよう
ペットを亡くした悲しみを抱える人は、どんな言葉をかけて欲しいでしょうか。相手の立場になって考えたとき、筆者は正直言って何も思いつきません。かけて欲しい言葉などないのです。そばにいて気持ちを受け止めて欲しい人もいれば、放っておいて欲しい人もいます。
「ご冥福をお祈りします」などの言葉を送ったら、あとは相手次第です。独りよがりに考えず、相手に寄り添う。それがいちばん大切なことなのです。ペットを亡くした喪失感は簡単には埋まりません。あなたが積極的に動くのではなく、相手の立場になって考えましょう。それが答えです。