逆セクハラを受けたときの4つの対処法
逆セクハラを受けたとき、その場は愛想笑いでやり過ごすことができたとしても、心の中に澱(おり)が溜まっていきます。瞬発的に「やめてください」と言うことはたしかに難しいことです。しかし、後から振り返ってでも不快に感じたことは、きちんと対処しておくことをおすすめします。傷は浅いうちに、ということです。
その1. はっきり「やめて」と言う
嫌なことは「嫌です」と、やめて欲しいことは「やめてください」と言う。とても勇気のいることですが、伝えなければ伝わらないことが世の中にはたくさんあります。女性からしたら全く悪意のないことかもしれませんし、言われれば素直にやめてくれる人もいるでしょう。
大勢の前で言うのは相手の面子もありますので避けてください。できればメールなど文章に残す形で、具体的に何が嫌だったかを伝える方が良いでしょう。あまり大事にしたくなければ、次に嫌なことを言われた(された)とき、「やめてください」と言う準備をしておきましょう。笑わずに、本気で嫌がっていることに気づいてもらわなければいけません。そのときがきたら、きっぱりと言えるようにしてください。
その2. 周りに相談する
あなたの他にも、被害にあっている人がいませんか。あるいは、あなたが被害にあっているのを目の前で見ている人がいれば、相談してみてください。周囲の人が加害者の女性に意見を言える立場であれば、その人を通じてやめるように言ってもらえるかもしれません。
もしあなたが被害者であるという認識をされていなければ、相談することで気づいてもらえるでしょう。味方がいることは心強いことです。一人で抱え込まずにぜひ周りに相談をしてください。言葉にすることで頭が整理され、どのような行為が不快に感じているかをあらためて認識できます。
その3. 社内の窓口に相談する
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ハラスメント対策窓口が社内にあれば、必ず相談してください。相談実績を残すだけでも効果があります。ハラスメント対策は企業義務になっていますので、無視されることはないはずです。逆セクハラは特に認識されにくいことですので、具体的な証拠や時系列を記したメモがあるとより良いでしょう。
迷惑に感じた個人的なLINEのやり取りのスクリーンショット、メールのプリントアウトなどが有効です。口頭での発言や態度などは、手帳や日記など、いつどこで何を言われた(された)かをメモしておいてください。
その4. 社外の窓口に相談する
厚生労働省のWebサイトで、「ハラスメント悩み相談室」というものがあります。Webから直接電話かメールで相談することも可能ですし、各都道府県の相談窓口も紹介されているので参考にしてください。社内に窓口がない、相談しても相手にされないといった場合に利用をご検討ください。
セクハラの種類や行為者に問われる責任なども記載されています。自分の被害が該当するかどうかわからない場合でも、気軽に無料相談できるのでおすすめです。
加害者にならないように女性側が気をつけること
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女性はセクハラ被害については敏感ですが、自分が加害者にもなり得ることを自覚することが大切です。気をつけるべきポイントをご紹介します。少し意識するだけで、逆セクハラを防ぐだけでなく、仕事もスムーズに進められますよ。