その2. 目を見て、相槌を打つようにする
話を聞く時の姿勢としては、相手の目を見ることと、適度な相槌です。ずっと目を見続けていると相手も話しにくいでしょうから、ときどきはそらして大丈夫。話が盛り上がるときや、ここは聞いて欲しいと思っているところで目が合えば、相手もちゃんと伝わっていることが確認できて安心するでしょう。
相槌を適度に打つと会話がスムーズに進みます。こちらも常に「うんうん」と言われてはせかされているように感じますので、タイミングを図ってください。慣れればなんということもないですが、練習が必要な人もいるでしょう。
その3. 相手に質問をしてみる
あまり親しくない人との間では、共通認識にズレがあります。相手が知らない友達の話や内輪だけで使う言葉を知らず知らず使っていることがあり、相手を戸惑わせてしまうことも。もし会話の中でわからないことがあれば、ぜひ質問してみてください。
自分がコミュニケーションを苦手と感じているように、相手も実はコミュニケーションが苦手なのかもしれないのです。主語が抜けてしまったり、時系列がバラバラになってしまったりと話の構成が迷子になっていたら、質問を挟むことで整理されます。
あなたの質問が、相手への助け舟になることもあるのです。
その4. 相手に共感する
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相手の話をよく聞いて、目を見て、相槌を打ち、質問をすればもう立派にコミュニケーションが取れています。さらに共感を加えれば、相手との距離がぐっと縮まることでしょう。嬉しい話は一緒に喜び、悲しい話は一緒に嘆き、腹立たしい話に一緒に怒ることで、一体感が得られます。
一体感を持った相手には信頼度が上がり、この人は自分と近い感性の人だと思われることでより気安く会話が進められるでしょう。話しているときの、相手の表情を真似るだけで大丈夫です。目を見ていれば自然と表情がうつりますよ。
その5. 会話のシミュレーションをする
自分が話したい、伝えたいことがあるとき、思いつくままに話し始めるのではなく、一度頭の中で構成を組んでみてください。職場においては伝えにくいミスの報告や、相談ごとなどの場合は特に有効です。
コミュニケーションが苦手な人は最初に声をかけるところから緊張します。第一声を発するところから頭の中で何度も練習するのです。自分の発言により相手がどういう反応をするか、どういう質問をされるかも想定しておきます。事前にしっかり準備しておけば、緊張していてもなんとかなるものです。手元にメモを用意してもいいですよ。
コミュニケーションが苦手でも向いている仕事がある
コミュニケーションが苦手で、克服したいと思っている人は日常生活で苦労しているのでしょうか。確かに、面接や営業職ではコミュニケーション能力を問われることも多いです。しかし、IT化が進み、必ずしも対面で仕事をしなくても済む場面が増えてきました。
プログラミングや技術職においては、笑顔で親しみやすい人よりも確実な成果を上げてくれる人が必要です。どんなにコミュニケーション能力が高くても、中身が伴わなければ意味がありません。自分に合った居場所はきっとあります。どうしても苦手な人は、最低限のコミュニケーションで、あなたの居場所を見つけてください。
コミュニケーションは「人対人」!まずは相手を思いやること
コミュニケーションが苦手だと感じている人は、どこかで独りよがりなところがあります。自分がうまくできない、自分が悪いんだと思いがちです。でも、コミュニケーションは一人で取るものではなく、必ず相手がいるもの。相性もありますし、相手も同じようにコミュニケーションが苦手なこともあります。
人と人との関わりなので、うまくいかないことがあっても当然です。話すのが苦手でも、相手を思いやる気持ちがあればきっと伝わります。ある程度のスキルは練習で身につきますが、そこから先は心です。心を開く、心を寄せる、心を動かす。そうすることで、自然とコミュニケーションは取れていきますよ。