・子供に余裕をもって接したい
・怒りっぽい自分がイヤになる
頭に血がのぼった勢いでとった行動が、人間関係のトラブルになってしまった経験はないでしょうか。冷静になると自分に余裕がなかったことは分かりますが、怒りの感情に支配されているときは気づかないものですよね。この記事では、なぜ人は怒るのかの正体と怒りの感情の抑え方をメンタルケア心理士の筆者が詳しく解説していきます。
そもそも怒りの感情ってコントロールできるの?
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怒りの感情は誰にでも起こるものです。怒りの感情が沸き上がること自体は悪いことではありません。実は怒りの感情は「何かに問題がある」ということを自分に知らせてくれているメッセージでもあるのです。「何かに問題がある」ということに加えて「その何かを変えようとするパワーを自分に与えてくれる」ものが怒りの正体。問題なのは、怒りの感情に振り回されて自分を見失ってしまうことですよね。
まずは怒りの感情とうまく付き合っていくために、怒りの特徴について解説していきます。
怒りを抑え込もうとするとストレスが増える
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病は気からという言葉がある通り、心の状態は体に大きくかかわってくることがピッツバーグ大学の研究で分かりました。脳と副腎(ストレスホルモンが出る臓器)が繋がっていて、怒りの感情を我慢して抑え込むとストレスが溜まってきてしまうのです。過去にあったことを思い出して、ムカムカしたことはないでしょうか。それは、自分の中で気持ちを消化できてない証拠だからです。
何度も繰り返しに味わってしまう感情だとしたら、ストレスになってしまいますよね。そんな時は人に対して感情をぶつけるのではなく、自分の没頭できるものに怒りのパワーをつかえるようにできると良いでしょう。
怒りの感情は感染する
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感情は近くの人から伝染するもの。この現象は心理学では「情動感染」とよばれていて、ポジティブな感情、ネガティブな感情とどちらとも大きく周りに影響します。ママが怒りっぽくていつもイライラ、上司が不機嫌だと気が重くなりますよね。関わらなくてもよい人であれば距離を置けばいいのですが、近しい人だと対処が難しいもの。
他人の心を変えることはできませんが、自分だけは変えることができます。まずは自分のポジティブな感情を周りに影響できるように心がけるところから始めてみましょう。
怒りはパワーにできる
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実は怒っているときに脳の処理能力があがることが分かっています。なぜなら、怒りを感じることでアドレナリンがでるから。でも怒りの感情にまかせて、人に感情をぶつけてしまうとトラブルの元になりかねません。そんなときこそ、伝えるべきことは冷静に相手に伝え、行き場を失った怒りの感情をパワーに変えましょう。スポーツや仕事、勉強などの労力がかかることにつかうことをおすすめします。
自分の成長や為になることに怒りの感情をつかって発散してみてください。
イライラの感情に振り回されないことが大切
イライラの感情に振り回されていたら、何も得られず損することばかりです。不機嫌な態度は周りからも近寄りがたい人だと思われて、自分の成長につながる人も離れていきますよね。怒るという行為は、誰にでもできる簡単な選択。怒りやすい人は自分とは違う意見、考え方を受け入れることができない、認めることができない、自分を律することができない人のことを指します。
メンタルが強いというのは、動じない人のこと。人は孤独を感じるとストレスが増えることが分かっていますが、雰囲気を悪くして人が離れていってしまっては悪循環ですよね。怒りの感情が芽生えたら、どの対処法をとるのかと事前に決めておくと良いでしょう。
自制心とウィルパワーを高めよう
自分を律することができる能力が高ければ、怒りの感情に振り回されなくても済みますよね。ただ困ったことに、自制心は自分をコントロールしようと思うほど下ってしまう傾向にあります。自分をコントロールしようとすると、だめな所が見えてモチベーションが低下してしまうことに。まずはコントロールできないことを受け入れて、どう変えていけば良いかということにに力を注ぎましょう。
自制心を鍛えるにはつづけることが重要になります。そこで、ウィルパワー(意志力)が必要になってくるのです。何事も良い習慣をつづけるには、意志力が必要になりますよね。自制心を高める=ウィルパワーを鍛えること。ウィルパワーを鍛える方法を紹介しますので、ぜひ日常にとりいれてみてください。