人生の悩み家族

毒親とは?4つのタイプごとの特徴・原因・毒親をやめる方法をメンタルヘルスに詳しい筆者が解説

タイプ2.無視・無関心タイプ

このタイプは子どもに対してあまり関心がなく、自分のことで手一杯であることが多いです。自分の趣味にばかり没頭していたり仕事依存(ワーカホリック)の状態であったり、ネグレクト(育児放棄)の状態も含まれます。

子どもと全くコミュニケーションをとらない場合もありますが、嬉しいことがあった日など話したいことがある場合や聞いてほしい愚痴があるときだけ子どもを利用し、子どもが話したいことがある場合には「いま忙しいから」と聞く耳をもたないというケースもあるようです。

このタイプになる原因はさまざまですが、望まない結婚・出産だった場合や夫婦仲が悪い、独身時代に戻りたいなどの理由が考えられます。

・子どもに話しかけられても無視してしまう
・子どもや家庭のことより外で遊びたい
・仕事が忙しく子育てどころではない

タイプ3.暴言・暴力タイプ

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子どもに対し虐待行為をしていたり日頃から暴言を浴びせたりしている場合はこのタイプに該当します。場合によっては命にかかわるような危害を加えてしまうのがこのタイプの特徴です。虐待は身体的なものだけではなく精神的なものも含まれます。

子どもの人格を否定したり、時には「お前なんて産まなければよかった」などと存在否定の言葉を口にしたりすることも。こうした行動をとる背景としてはアルコール依存などの依存症に陥り精神が不安定になっている場合や、自分自身も幼少期に暴力行為を受けてきたといった場合が考えられます。

・暴力で子どもをコントロールする
・しつけと称して異常なほど厳しい体罰をおこなう
・怒りなどの感情が制御できない

タイプ4.病気を抱えている

何らかの精神障害を抱えている場合はこのタイプに該当します。精神障害とはうつ病や統合失調症・適応障害などのことです。女性であれば産後うつを患うこともあるでしょう。日本では約30人にひとりの割合で精神障害を抱えていると言われており、どの家庭でも直面する可能性のある問題です。

自殺願望がある場合は自傷行為や自殺未遂をくり返す場合もあります。そういった症状がなかったとしても子どもと接することができない精神状態だったり、正常な判断ができずに子どもを傷つけてしまったりするのです。

・精神状態が不安定で子どもと接することができない
・意図せず子どもを傷つけてしまい落ち着いたときに自己嫌悪に陥る
・過去にトラウマを抱えている、もしくはストレスを抱えやすい

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