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燃え尽き(バーンアウト)症候群とは?原因、対策、意味などを心理学に詳しい筆者が解説!

その2.個人的達成感の低下

燃え尽き症候群になると、まず仕事への達成感や魅力を感じられなくなって自信を喪失します。そうして仕事や人へのサービスの質が低下し、余計に仕事の達成感を得られなくなるのです。このように個人的達成感が著しく低下してしまった後の燃え尽き症候群の人は、絶望感などを感じて鬱のようになってしまいます。

また、個人的達成感の低下が長引いたり強くなることで、人によっては休職や退職につながることがあるのです。

その3.情緒的消耗感

燃え尽き症候群の人は、心のエネルギーがゼロ以下になるほど心と身体を酷使したとも言えます。例えば、誠実でありながら人を思いやって仕事を頑張り続けることは情緒的に大きく消耗してしまうことであり、そのことで自分を守るために心と体がストップしてしまうのです。

ですが、そういった真面目な人は徐々に体が動かなくなったり、ある日突然仕事が出来なくなったことを理解するのが難しく思う可能性があります。自身を誤魔化してまでも無理をさせ続けるかもしれません。限界の心と体をさらに酷使することは、余計に症状を悪化させて、治りにくくさせることでしょう。

燃え尽き症候群にならないための対策は?

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燃え尽き症候群は、その症状の特徴から悪循環に陥ることが多いです。体を酷使し続けて心が疲弊しきった状態では、頭痛や不眠などの身体症状なども引き起こされます。良いことよりも悪いことの方が多いですね。そんな燃え尽き症候群にならないための対策を4つ紹介します。

その1.考え方を柔軟に

医療関係など、仕事によってはこなす以上の仕事をしないといけないことでしょう。しかし、仕事の時の自分とプライベートの自分は分けるというように、自分を軸にして仕事への取り組み方などを考えていきましょう。例えば、効率の良い自分が仕事をこなす方が職場のためだとは考えず、ある程度の無駄があるとしても人に仕事を任せてみるのも良いかもしれません。

自分を大切にして、自分主体で事態を処理することにより必要以上に心のエネルギーを消費することが少なくなります

その2.ストレスをため込まない

身体的負担は疲労を伴いますが、適度な運動は良い効果をもたらしてくれます。ストレスがあって心が疲れている状態の場合、それらを発散するために少し身体を動かしてみましょう。例えば趣味に没頭してみたり、人と食事を楽しむ、負荷のない運動などのように自分にあった方法で無理のないように体を動かすことはストレス解消につながります。

ストレスをため込まないようにして、適度に体や心を休めてあげることで燃え尽き症候群にならないようにしていきましょう。

その3.適度な人との距離間

職種や物事によっては過度に人とのコミュニケーションや信頼関係を結ばないといけないかもしれません。また、普段の業務に加えて相手を思いやって助けてあげる気持ちも大事です。しかし、責任感の強さから関連性が低いものでも自身が動いて片づけてしまい、相手の負担までも肩代わりしてしまうことで燃え尽き症候群になることがあります。

冷静に判断して自分の心や体が壊れないようにするためにも、人との距離を適度に保って相手の心に共感しすぎないようにしましょう。

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