スピリチュアル見えない力

鹿が縁起がいい2つの理由とは?4つの幸運と世界各国の鹿の言い伝えをスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説!

幸運1財運アップ・江戸時代に給料を意味した禄と鹿の読み方が同じ

江戸時代の武士たちは藩主から給料をもらっていました。この給料の呼び方が「禄」。武士の格を表す表現に「禄高」という言葉がありますが、給料をどのくらいもらっているのかという意味と考えられるでしょう。

シカを漢字で書くと「鹿」。この鹿という漢字は「ろく」と読むことができます。江戸時代の給料である「禄」と同じ呼び方ですよね。財運に関係する「禄」と同じ読み方をする「鹿」という字から鹿は財運アップの幸運をもたらすとされました。

鹿のご利益に授かるために自宅に金の鹿の置物が置いてある家もあるようです。最近ではスマートフォンの待ち受けに鹿の画像を使う人もいるとか。

幸運2勝利の象徴・シカの持つ角が強い力を意味するから

鹿は強くて立派な角を持っています。この角は龍の角のモデルとなったといわれており、勝利や強い勝負運などの象徴といわれているようですよ。

戦国武将の中でもとくに戦略に優れ徳川方から恐れられていた真田幸村は、兜にこの鹿の角をモチーフにした飾りを使用していたことで有名です。鹿の角をモチーフにした兜飾りは戦国時代にはとくに人気だったようですよ。

真田幸村の兜のイメージから男の子が元気にたくましく育つようにと願う五月人形の兜は、鹿の角をデザインしたものがとくに人気とか。

幸運3水難をさけるお守り・シカの被毛は防水性が高い

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鹿のもたらすと期待される幸運の中に水難事故など水に関する災難から守ってくれるということがあります。鹿と水の関係が気になりますよね。

鹿が水難除けのお守りとして猟師や釣り人、サーファーに人気がある理由のひとつは鹿が簡単に川を渡ることができるということ。川を渡り切った鹿の被毛はすぐに乾いてしまうようです。

じつは鹿の被毛はとても防水性が高く濡れにくいといわれています。水に強い被毛を持つ鹿が水難除けのお守りとして重宝されたといえるでしょう。

幸運4豊穣の象徴・鹿の角は毎年生え変わるから

鹿は五穀豊穣のシンボルともいわれています。その理由は鹿の角。いつも立派な角を持っているイメージのオスの鹿ですが、じつは毎年オスの鹿の角は生え変わるということを知っていますか。

鹿の角は3月から4月頃にかけて生え変わります。この春先に生え変わった角は初秋には硬くて強い立派な角に成長。その後「角落ち」といって角が頭から落ちてしまいます。毎年春先に生え変わり大きく成長する鹿の角のご利益を期待して鹿は豊穣のシンボルといわれるようになったそうですよ。

また、生え変わり始めたばかりの鹿の角はとても柔らかく袋のような形をしていることから「袋角」といわれています。じつはこの袋角は、「鹿茸(ろくじょう)」という貴重な漢方薬として知られていますよ。鹿の神聖な力にあやかって滋養強壮などの効果が期待できるとか。

世界各国の鹿の言い伝えとは

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世界各地でも鹿はとても縁起のいい生き物として親しまれています。さまざまな言い伝えがある鹿ですが、ここではとくに中国、ヨーロッパ、アイルランドのケルト民族の言い伝えについて解説しましょう。

中国・財運のシンボルとして大切にされている

中国では日本と同じように財運アップの力があると信じられています。中国語で給料を意味する言葉と鹿という字が同じ発音「ルー」だそうですよ。そのため鹿が財運をアップさせるご利益あるといわれるようになったということです。また中国発祥の風水においても鹿は給料すなわち財運を表すシンボル。中国でも鹿はとても大切にされているそうですよ。

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