回避性パーソナリティ障害を持つ人の特徴は?
回避性パーソナリティ障害の人は自分の能力が欠けていると感じていることから、他者からの批判や、恥をかくなどの否定的に評価される状況を回避します。しかし、他者からの評価を恐れて人付き合いなどを避ける一方で、他者との社会的交流は望んでいるのです。
また、限られた人としか人付き合いをしないため、ある一定以上の強いストレスを受けても必要な助けが得られない場合があります。
回避性パーソナリティ障害の主な原因とは?
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回避性パーソナリティ障害の原因は、遺伝子や環境の要因が発症と関連していると言われています。そのため育った環境や、生まれついての感受性の強弱など、人によってそれぞれの原因があるのです。
回避性パーソナリティ障害の症状とは?
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回避性パーソナリティ障害とは、社会的な場面だけでなく家庭などの日常生活全般で苦しい状態です。また、その症状は不安や恐怖が高い以外にも特徴的な症状が3つあります。
・批判に対して敏感
・拒絶への恐れ
・社会からの孤立
その1.批判に対して敏感
回避性パーソナリティ障害の人は必ず他者から批判されると考えているため、少しの否認や批判にとても敏感です。このことから緊張して不安な状態であることを相手に指摘されるだけでも、さらに自信を喪失させて自己を否定的に捉えるようになってしまいます。
例えば、会議などで人数に関係なく誰かの前で自分の意見を言うときなどは、些細なことで自己評価への低さとつながるのです。そのため社会的交流を避けて、自分の意見を言わないようになってしまいます。
その2.拒絶への恐れ
他者から批判されたくない一方で人には好かれたいのですが、親密な関係になれるという確証が得られるまで回避性パーソナリティ障害の人は行動しません。そのため自身を繰り返し肯定して、批判することがない人物としか親しい関係を結ぶことができないのです。
例えば、初対面の人などが集う場で友人になりたいと言っても、回避性パーソナリティ障害の人は自身が好かれている確証がないため友人にはなりません。
回避性パーソナリティ障害の人は人との関係を築くのに長い時間がかかり、自ら進んで友人になろうとすることは少ない傾向にあります。