悩み2.環境から受ける刺激(音や匂いなど)で悩んでいる
「音や匂い」など環境から受ける刺激で悩んでいる場合は、その刺激を軽減できないか考えてみましょう。もし音で悩んでいる場合は、耳栓などを使わせてもらえないか上司に確認してみてください。人によりますが片耳だけでも効果を得られる場合があります。
また匂いで悩んでいる場合は、マスクが有効です。もしマスクだけでは効果がない場合、マスク用のアロマスプレーを使ってみるのもおすすめ。お気に入りの香りをつけるとリラックスして仕事ができるでしょう。このように五感から受ける刺激に対しては、その刺激を物理的に軽減できるような対策をとるとストレスも軽くなっていきます。
仕事を長く続けるための対策4つ
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どうしても仕事を辞められない場合の対処法をご紹介いたしましたが、どんな対策をしてもつらさが払拭できないときはやはり転職をおすすめします。HSPさんはどういった基準で仕事を選べば長く続けていけるのでしょうか。4つのポイントに焦点をあてて対策を考えていきます。
対策1.嫌なこと・苦手なことはなるべく避ける
HSPは人や物事に対し「この人(これ)は苦手だ」という気持ちを直感的に抱くことがあります。HSPさんが抱く「嫌い」「よくわからないけど嫌だ」という感情は重要なバロメーターです。しかし苦手なものから逃げてはいけないという思いから、嫌いなことや苦手なことでも好きになろうとしてしまう傾向が。
HSPは普段から刺激を受けやすい性質をもっているため、苦手なことに触れつづけるとそれだけで脳や心が疲弊していきます。苦手を克服することは大切ですが、何でもかんでも受け入れる必要はありません。むしろ嫌いなものは遠ざけたほうが、HSPがもつ本来のよさが発揮できるでしょう。
たとえばどんなに綺麗な庭園でも、蜂がぶんぶん飛びまわっていたらそちらのほうが気になって景色を楽しむことができませんよね。完全に取り除くのは難しいでしょうができる限りネガティブな刺激を避け、繊細な感覚をよい方へ向けていきましょう。
対策2.好きなこと・得意なことを仕事にする
一般的には好きなことを仕事にしても幸福度との関連は見られないといわれています。しかしHSPの場合は苦手なことから受けるストレスが大きいため、好きだと思えることを仕事にしたほうが長続きしやすいです。
好きなことというのは趣味に関連することだけではありません。もし自分が働いているお店で扱っている商品が雑な作りをしていたら、商品が売れてもお客さまをだましているような気分になるでしょう。逆に丁寧にこだわって作られたものや、商品に込められた思いに共感できるものは自信を持ってお客さまにおすすめできます。
このように自分が心からいいと思えるような仕事や、自分の得意分野を活かして「誰かの役に立っている」と実感できるような仕事を探してみましょう。
対策3.適度に諦める
HSPはその特性上「どうしても合わない環境」や「どうしてもできないこと」が存在します。そういったことに関しては適度に諦めていきましょう。周りの人たちのようにできないことがあっても、それはあなたの個性です。できないことに目を向けるよりも、できることに目を向けて成長していきましょう。
筆者自身も「周りと同じようにできない」という事実にばかり固執して毎日落ち込んでいました。しかし、言いかたは悪いかもしれませんが「自分には無理なこともある」と開き直ってみると少し心が軽くなったのです。
もちろん全ての問題を「私はHSPだから…」と理由をつけて諦めるのはNG。自分にできること・できないことを切り分けて、自分にできることを伸ばしていきましょう。
対策4.さまざまな働きかたを知る
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HSPさんのなかには組織に属するのが苦手という人も多くいます。そのため「自分にはそもそも会社勤めが向かない」と悩んでしまう人も…。まず「会社に勤めないといけない」「正社員じゃないとだめ」などの固定観念があるなら、それはいったん捨ててみましょう。
正社員で長続きしなかった人でも、働きかたを変えるだけで長続きする可能性があるのです。たとえば派遣社員の場合は、派遣先が合わなければ担当者に相談して他の職場を提案してもらうことができます。契約社員の場合は、もし職場の雰囲気が合わなくても「契約満了日までがんばればいい」と思うことで気持ちが楽になる人もいるようです。
また長時間職場に拘束されるのが苦しいという人は、パートやアルバイトであれば自分に合わせた働きかたができるでしょう。さらにフリーランスという働きかたもありますし、収入が足りなければ副業を活用することもできます。固定観念を捨てることでさまざまな道が見えてくるはずです。