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子育てでイライラするのはどうして?心理学的な4つの原因とメカニズム・対処方も心理学を学んだママライターが徹底解説!

その1.楽をしよう、妥協しよう 

それでは、「フラストレーション」を溜めないようにするにはどうしたら良いでしょうか。まずは、「自分が楽だと思うこと」をしましょう。

洗濯をすることに「フラストレーション」を感じるのであれば、洗濯をやめましょう。でも、着る服に困るほど洗濯物が溜まっている場合はどうしたら?その時は、全部ではなく少しだけ洗濯をしましょう。これは、多少遠回りしてでも目標(洗濯)に近づく「迂回的行動」といわれるものです。

クリーニング店や子育ての協力者・支援者など「自分以外の誰か」に洗濯物を依頼する方法も良いですね。これは、類似した代理的目標を設定し実行する「代償的行動」といいます。目標を完璧にこなすより楽や妥協をする方が、子育てにおいては合理的で現実的です。

その2.気持ちを吐き出す場所を作ってみて

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子育てのイライラを吐き出す場所を作ることも有効です。例えば、日記をつけてみてはいかがでしょう。今日あったイライラしたことを書き出すだけで気持ちの整理ができ、後から読み返すことができる思い出にもなります。ただし、子供が大きくなって目に触れたら困る内容の場合、管理には気をつけてください。

絵を描くことやスポーツに取り組むこともおすすめです。スポーツが難しい場合は、ストレッチやヨガなど部屋の中で体を動かしましょう。これは、抑圧された感情を別のものに向ける「置換え」という行為で、自分を守るために備わっている心の働きです。

また、信頼できる誰かに相談するのも良いでしょう。とにかく気持ちを自分の中に留めず吐き出すことです。そうすることで不安が解消され、冷静になることができます。

その3.逃げることも大切

精神分析療法と精神分析学を創始したフロイトは、人が不安を緩和・解消するためにすることを「自我防衛機制」と呼びました。先ほどの「置換え」もその一つですが、代表的なものが「逃避」、つまり逃げることです。

子育てにおいては、子供と違う部屋に一時的に行くこともイライラの対処法としておすすめ。子供と離れることに罪悪感を感じるかもしれませんが、イライラを募らせると結果的に子供に暴言や暴力を振るったり、自身がうつや無気力になる可能性があります。一時の「逃げ」で自分と子供を守りましょう

イライラするほど子育て上手に?

子育てにイライラはつきものでも、やっぱり大変…。上手に対処したいけれど子供が大きくなるまでは何年もかかるし、自信がない…。そんな子育てへの不安はもっともです。でも、実はイライラすることが子育ての秘訣かもしれません!

子供もあなたも必ず成長する

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子育てをしているとイライラする状況は常にありますね。しかし、多くの人は「イライラを可愛いわが子にぶつけることはしたくない!」と思っているでしょう。その気持ちを「フラストレーション耐性」といいます。

育児におけるこの耐性は、子供と触れ合い、試行錯誤していく中で発展・成長していくそう。つまり、イライラに直面して対処することを繰り返す内にイライラをあしらう術を身に付け、子供に上手く対応することができるようになっていくのです。

イライラしていたら「今は子育てが上手くなっている時!」と思ってみてはいかがでしょうか。

イライラするのは子供と真剣に向き合っているから

イライラしっぱなしの子育ては本当に大変ですよね。終わりが見えない道を手探りで走っているような感覚は不安になるのも当然です。ただ、イライラするのは「子供と真剣に向き合っている証拠」ということでもあります。

今回、心理学の面から子育てのイライラのメカニズムとその対処法をご紹介しました。この文章が少しでも子育てのお力になれたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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