叫喚地獄とはどんなところ?何の罪で落ちる?十六小地獄と死後の裁きについても仏教信仰する筆者が解説 – ページ 4 – Mistory[ミストリー]
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叫喚地獄とはどんなところ?何の罪で落ちる?十六小地獄と死後の裁きについても仏教信仰する筆者が解説

その16:分別苦処(ふんべつくしょ)

自分の立場を利用し立場の低い者に酒で勇気付け、動物を殺した者が行く:牢獄の役人が説教し反省するまで様々な苦しみを与える。

3.死後いつ誰に裁かれる?

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お釈迦様は私たちの魂は肉体を失った死後「六道」といわれる天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄の6つの世界のどれかに輪廻転生すると説かれています。私たちが生前行った業によって転生先が決まるのです。その裁きはいつ誰によって行われるのか下記でまとめました。

・初七日(死後6日/7日目):秦広王(しんこうおう),不動明王
・二七日(死後13日/14日目):初江王(しょこうおう),釈迦如来
・三七日(死後22日/21日目):宋帝王(そうていおう),文殊菩薩
・四七日(死後27日/28日目):五官王(ごかんおう),普賢菩薩
・五七日(死後34日/35日目):閻魔王(えんまおう),地蔵菩薩
・六七日(死後41日/42日目):変成王(へんじょうおう),弥勒菩薩
・七七日(死後48日/49日目):泰山王(たいざんおう),薬師如来
・百か日(死後99日/100日目):平等王(びょうどうおう),観音菩薩
・一周忌(死後1年/2年目):都市王(としおう):勢至菩薩
・三回忌(死後2年/3年目):五道転輪王(ごどうてんりんおう),阿弥陀如来

現世で生きている私たちができることは、すでにこの世を去ったご先祖様や友人や家族など愛する人の魂の裁きの際に、罪を軽減してもらえるように供養すると良いでしょう。またその裁きで決まった世界で修行を頑張るように応援してあげることが自分にとっても善行になるのです。その供養をした方々は既に肉体を亡くし成仏することが可能になっています。大いに力を貸してくれる身近な仏様になりうるのです。仏様になられた際には、守ってくださるでしょう。

地獄について正しく知ろう

ただ「飲酒」という罪名だけ読めば、お酒を飲んだものが落ちる地獄だと思いますよね?しかし仏教は人間では考えられない程奥の深いものなのです。十六小地獄の罪を見ると「え、こんなに細かくわけられているの?」と驚くほど細かくわけられた地獄なことがわかります。人間界で過ごしている間は、重い罪に問われる事のないものまで魂の世界では罪になりかねないのです。

正しく地獄を知ることで、地獄行きは避けられるでしょう。欲深い人間はあの世で罰を受けるかもしれませんね。毎日が修行であります。

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