ひょうたんの縁起がよい理由とは、どのようなものがあるのでしょうか?12の理由をヒーリング経験のある筆者が解説します。
1:「神霊」が宿るもの
古くから、ひょうたんは「神霊」が宿っているとされてきた植物です。邪気を吸い込んで、浄化する作用を持っていると考えられていました。
ひょうたんは楕円の中央の部分が、くびれた形をしています。1度入り込んだ邪気はくびれた部分で留まって、逃すことがないといわれているのです。浄化の作用は神霊が宿っていると考えられ、神聖な植物とされています。
2:大切な「水」を入れるもの
ひょうたんの皮には、とても細かい穴がいくつもあります。細かい穴から気化熱が奪われることで、中の温度が上がりにくいのです。保温効果があることで、様々な入れ物として利用されてきました。昔から水やお酒、調味料などを入れる容器として使われています。そして海を渡って移動する時には、飲料水の確保が欠かせません。命に関わる大切な水を入れるものであったことから「ありがたいもの」と考えられたのです。
他にも作物の種を、保管する入れ物としても使われています。ひょうたんの中に入れた種は必ず芽が出るといわれ「幸福」や「成功」のシンボルにされている植物です。
3:「健康」をもたらすもの
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ひょうたんは、薬を保管するものとしても使われてきました。薬入れとして使われていたため「健康」をもたらすものと考えられたのです。他にも薬に関連していることは「医療」のシンボルとしても扱われます。
風水では枕元にひょうたんを置くと、健康をもたらしてくれると考えられているそうです。また天上から吊るすと、健康運がアップするといわれています。
4:「幸運」を運んでくれるもの
ひょうたんは末広がりの形をしていることから、縁起がよいと考えらてきました。お守りや魔除けとしても、使われてきたものです。
3つのひょうたん(三瓢)は「三拍子」揃って縁起がよい。6つのひょうたん(六瓢)は「無病息災」のお守りになるといわれています。ツルが伸びて多く実を付けることから「子孫繁栄」「子宝」「家運興隆」のシンボルになっているのです。「水」や「命」「健康」と深い関わりを持つ、縁起物とされています。
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5:「水難」から守るもの
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日本書紀の中でひょうたんは「瓢(ひさご)」という表記で、伝説に登場しています。川が何度も氾濫し、多くの人が命を落としている地域がありました。ある時水神のお告げから、生贄を差し出すことになったのです。しかし生贄に選ばれた豪族はひょうたんが浮き上がれば水神は偽物で、沈めば本物だと言います。そしてひょうたんを川に投げ入れると浮かび上がって、生贄になることから逃れられたのです。
ひょうたんが身代わりになったともいわれ、水難から守るものと考えられました。
6:「洪水」から守った船
中国の神話では洪水から救う、ひょうたんの船が登場しています。大洪水が起こった際に、ひょうたんの船の中に隠れていた子供たちだけが助かるというお話しです。後にその子供たちが大地を戻し、新しい命を吹き込んだと伝わっています。ひょうたんは中国の伝説でも、水難から守ってくれるものとされているのです。
中身を抜いて乾燥させたひょうたんは、水の中に沈みません。沈まないということが、水の難から救ってくれるものと結びつけられたのかもしれません。