おまじないスピリチュアル

えんがちょとはどういう意味?実は怖い?3つの意味と使い方をスピリチュアル 好きの筆者が解説!

東北:バリアー・えんぎ・ピースバリア

東北ではえんがちょをバリアーやピースバリアなどと言うことがあります。バリアーの語源は主に攻撃などを跳ね返すバリアだとされ、テレビアニメの影響などで生じた新しいえんがちょではないかと考えられていますよ。

特にピースバリアはえんがちょの指をクロスさせるポーズをピースに変え、バリアをはるというものでえんがちょのポーズから派生して作られたものだとされています。また一部ではえんがちょをえんぎと言っている場合もあり、えんぎはえんがちょを単純に短く言いやすくした形だと言われているそうです。

関東:バリア・エンピ

image by iStockphoto

東京をはじめとする関東地方では、バリアやエンピなどの言葉でえんがちょを行う場合があります。バリアは東北と同じようにテレビやゲームの影響で生じたものだと言う説が一般的です。

しかしエンピに関してはこれと言って確立した由来がなく、言葉遊びの延長で生じたものだという考え程度しか語源が存在していません。長い年月の経過を経て、えんがちょが庶民的な変化を繰り返した結果だと考えられますね。それほどえんがちょは子供達を中心に色濃く残る文化であることが分かります。

中部:えっぷ・ダチカン

長野県や新潟県をはじめとする中部地方では、えっぷやダチカンをえんがちょとして使うことがあります。えっぷはこれと言いた語源がありませんが、おそらくえんがちょを短くして言ったものではないかと考えられていますよ。

またダチカンに関しては中部地方特有の方言であり、「〜してはいけない」と言う意味合いを持つ言葉で、その否定の意味がそのままえんがちょに使われるようになったようです。地域の方言がそのままえんがちょの文化に加わった面白い例と言えますね。

関西:ぎっちょ・めんき

大阪をはじめとする関西では、ぎっちょやめんきと言う言葉をえんがちょの代わりに使用するようです。ぎっちょは左利きの人を指す差別ていな用語として日本中で知られている共通語ですが、何故関西でえんがちょの意味合いまで持つようになったのか正確な理由は不明です。一説には差別的な意味合いが転じて穢れを差別する意味として使われ始めたのではないかと考えられています。

まためんきという言葉は、免疫から作られたのではないかという説が有力です。ウイルスに対する防御として働く免疫を、穢れに対するバリアの呪文のように使用したのではないかと考えられています。

九州:がっぴ・ブッチ

image by iStockphoto

宮崎をはじめとする九州では、がっぴやブッチという言葉をえんがちょとして使用することがあります。どちらの言葉も残念ながら語源がわかっていません。しかしがっぴに関しては、鬼ごっこの際に鬼に捕まりそうな時に言うとセーフになると言うルールのもとえんがちょ以外で使われているようです。

えんがちょは不思議で歴史のある呪文

えんがちょはとても長い歴史を持つ浄化の作用を持つ言葉であり、古来より呪文のように使われてきました。現在では軽んじられがちなえんがちょですが、昔は不浄を拭い去り自分自身を守るためのスピリチュアル的な言葉だったのです。差別用語として使い始めた人間のせいで格式が下がってしまいましたが、浄化の意味を持つ歴とした呪に近いものであったと考えられます。

そんなえんがちょは庶民にも知れ渡り、地域ごとの方言や言い回しに影響を受けて変化していったためたくさんのえんがちょが誕生しました。えんがちょがそれだけ庶民に親しまれていた文化であることが分かりますね

現在ではえんがちょを使う人も場面も少なくなり、えんがちょの文化は衰退しつつあります。しかし穢れを忌み嫌う知識不足の文化がなくなりつつあるのはとても喜ばしいことです。えんがちょの派生用語の一部は差別用語と認識されているもの多いので、他人を差別する文化の衰退とも考えられます。えんがちょに守られた人もえんがちょで穢れだとされた人も、古い日本特有の文化や階級制度の犠牲者だと言えるでしょう。

1 2 3 4
Share: