その2 エンパスはスピリチュアル要素が強い
HSPは光や音、肌に触れるものなどすべてに対して感覚が敏感ですが、エンパスは「他者への共感力」がとりわけ強いのが特徴です。他者の痛いところがわかったり、他者の知識や思考を自分のもののように感じたりするエンパスもいます。
また、対象が人だけではなく、植物や動物と心を通わせたり、初めて訪れた場所でもその場所で過去に起きたことがなんとなくわかったり、エンパスは人によって第六感が強いです。
HSPは心理学用語ですが、エンパスはスピリチュアルなテーマのなかで扱われることが多いようですね。
逆エンパス、HSS型HSPって?
これまでエンパスやHSPの基本的な特徴をご紹介してきましたが、あてはまらないエンパスやHSPも存在します。とてもわかりにくい性質で、見過ごされがちなのでぜひ知っておいてください。
逆エンパスについて
「感受性が強い」という性質があるエンパスは、周囲の影響を一方的に受ける受信機のようなイメージです。逆エンパスは、強い感受性に加えて、周囲への影響力を持ちます。いわば受信機と発信機の両方の性質を持つエンパスです。
例えば、辛そうな人が身近にいるときに、同様に辛さを感じるだけでなく、何かできることはないだろうかと強く思いを巡らせ、実際に行動に移します。また、自分の好きになったものが周囲で流行るなど、目に見えない影響力があり、対人関係では、先輩的な立場の人から目を付けらやすいなどの苦労もあるのだそうです。
HSS型HSPについて
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HSPのなかには、敏感さを持ちながらも好奇心が旺盛で、刺激を求めるタイプもいて、HSS型(=High Sensation Seekingの略)HSPと呼ばれています。多くのHSPが内向的なのに対してHSS型は外交的です。
本人も自覚がなく苦労している場合や、周囲からも「あきっぽい」「仕事が続かない」と言われるなど理解されにくい傾向があるのだそう。HSPのなかで3割ほどがHSS型と言われています。
エンパス、HSPは病気なの?
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エンパス、HSPは性質で、病気ではありません。鬱や依存症などを発症しやすい傾向があるため、病気と混同されがちです。周囲の理解が得られにくいという面もあります。
うつや依存症など、エンパスやHSPがなりやすい病気がある
エンパス・HSPは気質で、病気ではありません。しかし、自分の性質に自覚がない場合や、ご自身でケアする方法を知らない時には、様々な辛い出来事や対人関係のトラブルを経験し、うつ病や依存症などの精神的な疾患につながりやすい傾向があります。これを防ぐためにもエンパス・HSPについてたくさん知って、自己理解を深めましょう。