7:月桂樹(げっけいじゅ)「勝利」
ギリシャ神話の太陽神「アポロン」が被っている冠は、月桂樹(げっけいじゅ)でつくられたものです。また古代オリンピックでは、勝利を獲得した人に月桂樹の冠が送られていました。他にもスポーツ競技・芸術・文化・軍事でも、功績を称える人に送られています。
「勝利の木」とも呼ばれ、勝利・栄光のシンボルになっている植物です。
8:南天(なんてん)「災難をさける」
南天(なんてん)はお正月の飾りにも、使われている小さな赤い実を付ける植物です。赤い実には咳を鎮める効果があり、薬としても使われています。南天という名前が災難を避けるという意味の「難を転ずる」と解釈されて、縁起の良い植物となりました。
日本の戦国時代では、武士が南天の葉や枝を使って勝利祈願を行っています。「火災除け」「魔除け」の意味を込めて、家の庭に植えられた植物です。
9:胡蝶蘭(こちょうらん)「幸せが舞い込む」
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お祝いごとで多く送られている花が、胡蝶蘭(こちょうらん)です。鮮やかな花をたくさん付け、長く咲き続けてくれます。縁起の良い理由は「幸福が舞い込む」という、花言葉からきているようです。
また鉢に植えられているものが多く、根が付くことから「幸せが根付く」という意味をもちました。
10:牡丹(ぼたん)「不老長寿」
牡丹(ぼたん)の「丹」という字は、不老・不死の薬「丹薬」で使われています。「丹薬」の意味から、「不老長寿」という意味をもつようになりました。「百花の王」や「花神」と呼ばれ、美しい姿が称えられきたのです。
枯れる時に花ごと落ちるのではなく、花びらが1枚1枚散っていきます。花が落ちずに舞って散ることが、縁起が良い理由のようです。
11:福寿草「幸福」
「幸福」と「長寿」の花といわれているのが、福寿草です。旧暦の元旦の時期に開花することが、縁起の良い理由とされています。旧暦の元旦は、現在の2月中旬です。新年・春といった、新しい年や季節を祝う花として考えられてきました。
また花は「黄金色」をしており、おめでたい色であるのも縁起の良い理由でしょう。
12:つつじ「幸せが続く」
つつじは、花が次々と咲いていく植物です。「続き咲き木」という言葉から、名前が付けられたといわれています。続いていくという意味から、結婚祝いや商売繁盛を願って送られてきた花です。
「幸せ」が続くという、縁起の良い意味をもっています。