自分を許すために試してほしい9つの方法 – Mistory[ミストリー]
心や体

自分を許すために試してほしい9つの方法

私たちは誰しも失敗をしたり、自分を責めたりしてしまう瞬間があります。他人を許すことは比較的できても、自分を許すことは意外と難しいもの。しかし、自分を許せない気持ちを抱えたままでは心の重荷が増え、前向きな人生を歩むことが難しくなります。自分を許すことは自己受容の第一歩であり、心の平和を手に入れるために必要不可欠です。ここでは、自分を許すための具体的な方法とそれを実践するうえで大切な心構えについて詳しく解説します。

自分を責める理由を明確にする

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自分を許すためには、まず自分が何を許せていないのかを明確にする必要があります。漠然とした「自分はダメだ」という感覚を抱えていると、根本的な解決にたどり着けません。ノートや日記に、自分が許せないと感じている出来事や行動を書き出してみましょう。例えば、このような質問を自分に投げかけてみてください。「どんな出来事や言動に対して許せないと感じているのか?」「そのとき自分はどんな気持ちだったのか?」「他人に同じことをされたら、どう感じるだろう?」こうして具体的な理由を見つけることで、自分の感情や思考を整理しやすくなります

完璧主義を手放す

多くの場合、自分を許せない背景には「完璧でありたい」「間違いを犯してはいけない」という厳しい自己基準があります。しかし、人間は誰しも不完全であり失敗する生き物です。むしろ、失敗や欠点は成長のための貴重な経験と言えるでしょう。「完璧じゃなくてもいい」「失敗してもいい」という考えを意識的に取り入れることで、自分を許すハードルを下げることができます。もし友人がその失敗をしたときに、どんな声掛けをするでしょうか?

その内容をノートに書いたり声に出したりして、自分への言葉にしましょう。他人の失敗に寛容であるなら、同じように自分にも寛容になる努力をしてみるのです。

自分への思いやりを育む

自分を責めてしまう人は自己肯定感が低く、真面目な傾向があります。自分を許すためには、自己批判を和らげ自分への思いやりを育むことが大切です。これは「セルフコンパッション(自己慈愛)」と呼ばれるもので、自分を責める代わりに自分を優しく励ます姿勢を指します。

セルフコンパッションとは

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セルフコンパッションとは、自分に対して思いやりを持ち、失敗や困難、欠点に直面したときに、自分を責めるのではなく優しく受け入れる態度や心のあり方を指します。心理学者クリスティン・ネフ博士が提唱した概念で、自己批判や自己否定の代わりに自分を理解し、受容することを促す考え方です。これはストレスや失敗、自己批判に苦しむ人にとって特に効果的で、心の健康や幸福感を高めるための重要な要素と言えるでしょう。以下ではセルフコンパッションの基本の3つの考え方について解説します。

その1 自分への優しさ

自分が苦しいときや失敗したときに、自分に対して優しく接することです。他人に対して思いやりを持つのと同じように、自分に対してもその態度を向けます。例えば「誰にでも失敗はあるよ」と自分を慰める。自分を責めるのではなく「どうすれば次に活かせるか」を考えます

その2 ほかの人も完璧ではない

「完璧ではないこと」や「失敗すること」は誰にでもあると認識することです。他人も同じような苦しみや失敗を経験していると理解することで、孤立感を減らし自己受容がしやすくなります。これだけでも「自分だけが辛いのではない。ほかの人も似たような経験をしている」と考えることができるようになるでしょう。

その3 マインドフルネス

自分の感情や苦しみを否定せず、ありのままに受け入れることです。感情を抑え込むのではなく、それを観察しバランスよく対応します。これにより、感情に飲み込まれるのを防げるのです。「私は今、つらい気持ちを抱えている」と気づき、その気持ちをそのまま感じてみてください
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