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松は縁起の良い木!3つの理由やご利益をスピリチュアルに詳しい筆者が解説!怖い花言葉も紹介

松は魔除けの門松に使われたり、松竹梅の1番高級なランクを表したりと、縁起の良い木として扱われてきました。しかし、その理由を知っている人は意外と少ないのでは?なぜ松の木が神聖で、力を持っていると考えられているのか、スピリチュアル的に知っていると松の印象が大きく変わるかもしれません。そこで今回は、松が縁起の良い木とされる所以や、宿っていると考えられる神聖な力について、スピリチュアルに詳しい筆者が解説します。松の力を借りる方法も紹介しているので、ぜひ開運の参考にしてみてくださいね。

松の木が縁起が良いとされる3つの理由

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それでは早速、松が縁起の良い木とされる理由を紹介します。なぜ日本では古来より松が神聖で、縁起の良いものとされているのか、詳しくチェックしていきましょう。

1:松は常緑樹で「長寿」を意味するため

松の木は冬でも緑が色褪せない常緑樹であり、古来より「普遍の象徴」とされました。寒い季節でも枯れず、若々しい緑の姿を保つ松に「不老不死」や「長寿」の意味を見出し、縁起の良い木としたのです。宮廷では、正月初の「子の日」に小松を引き抜き、長寿を祝う宮廷儀礼も行っていました。そして引き抜いた小松を大切にしていた習慣が、現在の「門松」の風習の由来であると考えられています。落葉樹が葉を落とし、茶色の枯れ葉ばかりになる冬季に、青々とした緑の葉を携える松は、死を感じさせる冬の強い生命力なのです。中国でも仙人の食べ物と言われ、非常に強い生命力があるものとして認められています。

2:「神を待つ」という意味を持ち神聖視されていたから

松は、神の依代となる木であり「神を待つ」という意味で神聖視されていました。松は寿命が長く、冬でも青々と美しい姿を保っているため、神が依代になると考えられてきたのです。そのため、松はほかの木よりも神様とのつながりが深く、縁起の良さと結びついています。現在でも正月に飾られる門松は、神様の依代を玄関に作っているのです。神様に対し「この家に降りてきてください」とお願いしている神聖な風習だとされています。ただ、プラスチック製や紙製の松では、神様は降りてきづらいので、門松はなるべく本物の松を飾るのがおすすめ。正月を迎えられることに深く感謝し、松の木を飾りましょう。

3:荒れた地に自生する松に古代日本人は畏敬の念を抱いていたため

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松の木は浜のような過酷な地にも自生できる強さを持っています。そして、古来の日本人は松の強さに畏敬の念を抱き、特別な木だと考えました。実際に古事記や万葉集などでも、松の木は特別な木として表現されています。常陸国風土記には、浜に自生している松の下に湧き出している泉の水が非常に美味であるという内容が記載されているそうです。昔から日本では、松の木を神聖視していたということがわかりますね。

参考:日本人には特別な存在。神が宿る聖なる木「松」の魔力の秘密を解き明かす 講談社 BOOK 俱楽部

松の花言葉は怖い?「哀れみ」を意味する

松の花言葉には、「哀れみ」という少々怖いものもあります。女神が人間の男性に恋をするも、男性に恋人がいたため、男性を松の木に変えてしまったという神話に由来しているそうです。女神の悲しさから、哀れみ、同情という花言葉が生まれました。そして女神を哀れに思った別の神が、男性が変化した松を枯れないようにしたことから、松は常緑樹になったとも考えられています。

また、松は「不老長寿」「永遠の若さ」「向上心」などの花言葉もあり、ネガティブを意味するだけの植物ではありません。縁起と同じように、若々しい姿を保つ松の特徴から連想されるポジティブさがありますね。「普遍」や「威厳」などもあり、人々が松に永遠を感じ取っていたこともよくわかるでしょう。

「三鈷の松」には心願成就・智慧・慈悲・真心のご利益がある

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三鈷の松は、高野山の御影堂前にある松の木です。その昔、空海が入唐の留学から帰る際、船上で密教を広めるための拠点となる地を占うため、密教法具である三鈷杵(さんこしょ)を投げると、空に消えてしまいまいました。そして日本に帰国した空海は、修禅道場を探す旅をしている途中に泊まった神社の祭神・丹生都比売(にうつひめ)から高野山を授かります。

こうして修禅道場を高野山で開くと決めた空海は、三つ葉の松に三鈷杵がかかっているの発見。船上の占いで投げた三鈷杵が、まさに高野山が運命の地であると示していたのです。通常の松は二葉ですが、三鈷杵がかかっていた松はなんとも不思議な三つ葉が生えています。それから松は「三鈷の松」として神聖視され、三つ葉がご利益のあるお守りとして持ち帰られるようになりました。

そんな空海の伝説がある三鈷の松には、心願成就・智慧・慈悲・真心などのご利益があります。三つ葉を持ち帰り、奉書紙や和紙で包み、三鈷の松御守と書いて大切にすれば、強いご利益を得られるでしょう。高野山に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

参考:願いごとが叶う三鈷の松 石山寺 至誠庵

松は風水的にも良い木とされる

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松は風水的にも良い木とされ、庭に植えると魔除けになり、運気も向上しやすくなると考えられています。二葉は落ちても離れないことから、夫婦和合や繁栄の象徴でもあり、家内安全のご利益も期待できますよ。良い気を引き寄せてくれる木でもあり、東や南東に植えると家へ良い気が流れやすいそうです。

また、松は常緑樹なので強い生命力があり、「長寿」や「不老不死」を象徴するともいわれています。家族が病気をせず、長く健康にでいられるように願って庭に植えるのもおすすめです。庭がない場合は、植木鉢に植えられた小さな松を家に飾ると良いでしょう。

悪い気を浄化する神聖な木なので、玄関に飾ったり、空間がある場合は玄関付近に植えるのも吉。松の浄化力を借りて、玄関にたまりやすい悪い気を撃退しましょう。ただし松が大きすぎたり、玄関にかかってしまったりしていると気の出入りを阻害してしまうので、植え方・飾り方には気を付けてください。

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