狐のスピリチュアルな意味とは、どのようなものがあるのでしょうか?11個の意味を、ヒーリング経験のある筆者が解説します。
1:お稲荷様の使い
狐は五穀豊穣・商売繁盛の神である、お稲荷様(稲荷大明神)の使いとされています。稲荷神社のご祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
宇迦之御魂神の「宇迦」は、穀物・食物を意味しています。「稲に宿る神秘な霊」という意味を持った、農耕の神なのです。山では五穀豊穣・海では大漁・都市では商売繁盛をもたらしてくれる神とされています。繁栄という意味を、柔軟に発展させてきた神なのです。
2:田の神・山の神
農耕の神の使いである狐は、田の神・山の神として信仰されてきた生き物です。田畑の作物を荒らすネズミを退治してくれることから、豊穣をもたらしてくれる生き物と考えられました。毛は稲穂の色、尻尾は稲穂の形をしています。また日本神話には、神の使いを受けて稲の種を蒔いたともあるのです。
豊穣がもたらされることは、生活も豊かになることを表します。豊穣という意味が金運と関係し「金運上昇」を告げる生き物とされているのです。
3:白・黒・金・銀の狐
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白い生き物は、神聖な生き物と考えられ「神の使い」とされています。稲荷神社に祀られているのも、白い色の狐なのです。白は高貴さを表し、闇を照らす光のシンボルでもあります。白は、神聖であることを表す色なのです。
白以外にも黒・金・銀の狐が、特別な狐とされて言い伝えられています。黒い毛並みをしたものは「北斗七星」の化身といわれている狐です。世の中が平和な時に現れるといわれ「平和」のシンボルにもなっています。金と銀の毛並みをしたものは、2つで1つの意味を持っている狐です。金と銀は「陽と陰」を表し、金は「日」銀は「月」をシンボルにした妖狐といわれています。
4:霊力を持つ生き物
狐は、雨を降らせる霊力を持っていると考えられています。天気雨は狐の霊力によるものと考えられ「狐の嫁入り」とも呼ばれているのです。狐は夕暮れと夜明けになると、活発に行動します。夕暮れと夜明けは、霊界とこの世界が交わる時間といわれているのです。霊界と交わる時間に行動することから、自然に関する霊力を持っていると考えられています。
また狐は森林と陸地の境に住んでおり、精霊の住む自然界と時空の境界に深く関係しているのです。精霊の住む、特別な領域に導く生き物といわれています。
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5:人を化かす生き物
昔話しに登場する狐は、人を化かして騙すいたずら好きとして描かれています。人を化かすというイメージは、中国から伝わった話しからきているようです。
中国で狐は五十年生きると女に、百年生きると美女や巫女に変身できるといわれています。さらに千年生きると「天狐」と呼ばれる、神獣になるといわれているのです。天狐は金色の毛と9本の尻尾を持ち、霊力を身に付けています。人に化ける霊力を持つことから、人を化かす生き物と考えられました。
6:狐憑き
「狐憑き」は、日本各地に言い伝えられている現象です。狐の霊に取り憑かれると、精神を乱した状態になるといわれています。狐の霊といっても野生の狐ではなく、妖怪の1種が憑いて人をおかしくさせるのです。またお稲荷様を粗末に扱うと、憑かれるなどともいわれています。
他にも狐が守護霊として家系に伝わっている場合も、狐憑きというそうです。「狐筋」「狐持ち」などとも、呼ばれています。狐の憑いている家は、裕福な家が多かったそうです。狐が崇拝されて信仰の対象であったことから発生し、言い伝えられたといわれています。