身近な人の自殺を経験したら?立ち直るための方法・考え方5選、自殺の危険性がある人が発する5つのSOSサインと対処法も友人の自死を経験した筆者がお伝えします – ページ 2 – Mistory[ミストリー]
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身近な人の自殺を経験したら?立ち直るための方法・考え方5選、自殺の危険性がある人が発する5つのSOSサインと対処法も友人の自死を経験した筆者がお伝えします

その5.医療機関や相談機関のサポートを受ける

大切な人との死別によってもたらされるストレスは、時にうつ病などの深刻な病気を招くこともあります。悲しみが大き過ぎて耐えられない、あるいはストレスによって体調を損ねてしまったという時は、医療機関や相談機関のサポートを受ける必要もあるでしょう。

精神科や心療内科、心のケアを専門とした相談機関では、今のあなたに必要な専門的な心のケアを受けることができます。直接相談に出かけるのが難しい場合は、電話での相談を受け付けている相談窓口を利用してみるのも良いでしょう。専門家の力を借りながら、身近な人の自殺によるつらい時期を乗り越えていくのも一つの方法ですよ。

自殺の危険性がある人が発する5つのサイン

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自ら死を選んでしまう人は、人よりも特別心が弱いというわけではありません。誰しも落ち込んだり悩んだりすることがあるように、誰しもが生きる希望を見失うほど心が弱ってしまう可能性を抱えているのです。大切な家族やパートナー、友人を自殺から守るために知っておきたいのが、自殺を考えている人が発しているSOSサイン。

ここでは、自殺の危険性がある人が発するSOSサインの中から、最も代表的なものを5つ挙げていくことにしましょう。

その1.うつ病の症状が見られる

自殺の危険性がある人の多くに、うつ病の傾向が見られると言われています。うつ病とは、大きなストレスや環境の変化などが原因となり、気分の落ち込みや不眠、食欲の減退などが起こる病気。うつ病の大きな特徴である気分の激しい落ち込みは、しばしば自殺願望を引き起こします。

うつ病の発見と治療が遅れたために、最悪の結果を招いてしまう場合もあるのです。身近な人に「最近元気がない」「落ち込んでいることが多い」という様子が見られた場合、うつ病を疑ってみる必要があるでしょう。また、うつ病の症状として、不眠や食欲の減退による急激な体重の変化も挙げられます。

その2.適切な自己管理ができなくなる

健康管理やお金の管理などの自己管理は、心が健康であり、前向きに自分の生活を管理しようという気持ちから行われるものです。自殺の危険性がある人は前向きに生きる意欲が失われているため、しばしば適切な自己管理ができなくなる場合があります。

具体的には、飲酒量が異常に増えたり、周りがびっくりするような散財をしたり、暴飲暴食に走ったりといった行動が見られるようになることも。特に飲酒量の増加については、周囲も深刻に捉える必要があるでしょう。お酒を飲むことで悩み事から逃れたいという気持ちから、苦し紛れにお酒を飲んでいる場合もあるからです。

その3.重大なストレスを抱えている

自殺の危険性がある人は、もれなく生きていく希望が失われるほどの重大なストレスにさらされていると言えます。失業や離婚、親しい人との死別など、身近な人の身の上に大きなストレスとなる出来事があった場合は、注意が必要だと言えるでしょう。

また、人がどれくらいのストレスを抱えているかは、その人が言葉にしない限りは周囲に伝わりにくいもの。そのため一見元気そうに振舞っていたとしても、内面的にはストレスに押しつぶされそうになっている場合もあります。ストレスを表現する方法は人それぞれ違いがあるため、周りの人がよく理解しておく必要があるでしょう。

その4.「死にたい」と口にする

自殺の危険性が特に高い人は、「死にたい」と自殺願望を言葉にしていることもあります。「死にたい」という言葉は軽々しく使われてしまっている向きもありますが、本来は重大な危険性を示すもの。

特に、普段は前向きでネガティブな言葉をあまり口にしないような人の発する「死にたい」という言葉は、それだけ重い意味を持っていると考えられるでしょう。いずれにしろ「死にたい」「消えてしまいたい」というような言葉が身近な人の口から出た場合は、慎重に対応する必要があります。

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