お金を盗む人の心理とは?その裏にある本当の理由と病気の可能性も含め筆者が徹底的に解説 – ページ 3 – Mistory[ミストリー]
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お金を盗む人の心理とは?その裏にある本当の理由と病気の可能性も含め筆者が徹底的に解説

クレプトマニアと窃盗の違い

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ここであらためて、クレプトマニアと窃盗の違いを見ていきましょう。

1.クレプトマニアは利益目的ではない

窃盗の目的には「自分の利益」という明確な理由があります。「お金に困っている」「どうしても必要なものが欲しいための窃盗」を行うのです。しかし、クレプトマニアの目的は単なる「ストレス発散」という傾向が強いため、明らかに窃盗とは別物として考える必要があります。

2.クレプトマニアは常習性があるが窃盗は一時的な感情

窃盗は一時的な感情で行われるケースがありますが、クレプトマニアは常習性があるということが異なる点です。確かに、人によっては窃盗を行って一時的な快感を覚えたあとに罪悪感が襲いかかってくるので、万引きが見つかることによって本人は深く反省します。しかし、クレプトマニアは自身でコントロールすることができないため、時間の経過とともに再び窃盗を行ってしまうのです。

クレプトマニアを治すには専門機関に診てもらうことが一番

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クレプトマニアの人が窃盗を繰り返すことで、周囲から白い目で見られることは言うまでもありません。しかし、そのままではさらに本人が自己嫌悪に陥って症状が悪化していくだけ。あなたの周りでクレプトマニアの人が捕まったとき、犯罪者として見るのではなく「精神障害で悩む人」として見ていく必要があります。そして、精神科や心療内科などの専門機関を勧め、適切な処置を受けるように促してあげることが大切ではないでしょうか。

残念ながら、クレプトマニアに対する認知度は低いため、どうしても診断がスムーズに進まないことがあるかもしれません。ですので、事前に病院に問い合わたり、ネットで専門の病院を探すことが必要になってくる可能性があることも念頭においておくといいでしょう。

身近なところにお金を盗む人がいるなら冷静に相手を観察する必要がある

あなたの身近なところにお金を盗む人がいるなら、単純に「悪い人」と思わず、冷静に相手を観察してみてください。それでもし精神的な病気であるなら、適切な処置ができるように協力してあげることが必要です。
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