依存性パーソナリティ障害の特徴
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ここから依存性パーソナリティ障害の特徴について解説します。自分もしくは周囲の人に特徴が当てはまっていないか確認しながら読み進めてみましょう。もちろん、上記で述べたようにいくつか当てはまったから依存性パーソナリティ障害とは限りません。依存性パーソナリティ障害かどうかは専門機関での診断が必要なことを念頭に置いておきましょう。
特徴1. 自分でものごとを決められない
特徴の1つ目は、自分でものごとを決められないことです。依存性パーソナリティ障害は名前に依存とういう文字が入っていることからも分かる通り、他者に依存しています。基本的に依存先のものごとが正しいと思い、自分でものごとを決められないのです。
特徴2. 自分に自信がない
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特徴の2つ目は、自分に自信がないことです。もし、自分に自信があれば何らかに依存をするでしょうか。もちろん、自分に自信があれば何かに依存するのではなく、自分を信じて行動しますよね。このように依存性パーソナリティ障害の方の多くは自分に自信がないということから誰かに依存してしまっています。
特徴3. 一人になることに恐怖を感じる
特徴の3つ目は、一人になることに恐怖を感じることです。有名な依存症としてアルコール依存症、ニコチン依存症、薬物依存症などがありますが、もしこれらの症状の方が依存先がなくなるとどうなるでしょうか。容易に想像できますが、不安、恐怖、イライラなどの感情がでてきますよね。
依存性パーソナリティ障害の方も同様に依存先がないとこのような感情がでてきます。依存性パーソナリティ障害の方の依存先は人ですが、この人というのは特定の人物ではなく不特定多数であることも多いです。
特徴4. 人の意見を否定しない
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特徴の4つ目は、人の意見を否定しないことです。ニコチンやアルコールなどの物と違って、依存性パーソナリティ障害の依存先である人はこちら側を拒否してくることもあります。そして、依存性パーソナリティ障害の方は自分が拒否をされないために相手の意見を否定することを避けるのです。
依存性パーソナリティ障害の方は相手の意見を否定しないので、人によってはDV被害を受けてしまうこともあります。DVを容認し続けてしまう要因の1つとして依存性パーソナリティ障害があることを覚えておいてください。
特徴5. 相手に異常に尽くす
特徴の5つ目は、相手に異常に尽くすことです。特徴4は嫌われないために持つ特徴でしたが、こちらは好かれるために持つようになる特徴になります。相手に異常に尽くすという基準が難しいですが、依存性パーソナリティ障害の方の多くは自分を傷つけながらでも尽くすという点で判別が可能です。