特徴3. 本来の人格と仕事上の人格で切り替えができない
特徴の3つ目は、本来の人格と仕事上の人格で切り替えができないことです。特にこの特徴は接客業やサービス業で多く見られます。このような職種では、普段とは違った人格を持って(装って)お客様と関わりますよね。そして、多くの人は仕事が終わると同時に元の人格へ戻ります。しかし、一部の人はその戻る行為ができず、徐々に仕事上の人格が本当の人格を奪ってしまうのです。
もし、人格が変わってしまった後に仕事が無くなってしまうとどうなるでしょうか。容易に想像できますが、新しい人格を何のために作ったのか分からなくなり、本当の自分との葛藤が起こります。このことから燃え尽き症候群と診断される可能性があるのです。
特に、この特徴による燃え尽き症候群は中度~重度の症例になる可能性が高い危険なものとなっています。
燃え尽き症候群にならたいための対策法
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ここから燃え尽き症候群にならないための対策法について解説します。症例から分かるように燃え尽き症候群はしっかりとした対策が必要なものです。上記で解説した特徴に当てはまっている方は以下の対策法を少しずつ行っていきましょう。
対策法1. 結果ではなくプロセスを重視する
対策法の1つ目は、結果ではなくプロセスを重視することです。特徴から分かるように燃え尽き症候群は仕事などが急に終わることで起こっていました。実は、仕事に対して結果という側面からしか見ておらず、結果が得られたと同時に取り組みが終了と思うことによって生じています。
もし、プロセスを重視していれば、得た知識やスキルを次にどう活かすかなど未来に向けて考えることが可能です。燃え尽き症候群は未来を考えることが最も大切な対策法ですので、まずはプロセスを重視してみましょう。
対策法2. ほどほどに休む
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対策法の2つ目は、ほどほどに休むことです。燃え尽き症候群は生活のすべてを捧げていた仕事などが急になくなることで起こるのでした。なぜ急になくなると感じるのかというと、生活のすべてを捧げているからです。
生活のすべてをある1つの事に捧げる癖のある方はほどほどに休むことを意識してみてください。そうすることで、無くなった際の反動を少なくすることができます。ほどほどというのは難しいですが、とりあえずは周りの人と同じぐらいまで休むことを目標にしましょう。
対策法3. 専門機関に相談する
対策法の3つ目は、専門機関に相談することです。燃え尽き症候群に関する専門機関としては精神科や心療内科などがあります。専門機関であればしっかりとした診断が行えますし、自分にあった治療方法をおこなうことが可能です。
一般的に専門機関にかかることは発病後のように思えます。しかし、心の病というものは事前予防、早期発見が非常に大切であり、相談窓口が用意されていることも非常に多いです。確実な診断や予防が行えるため、専門機関にかかることに抵抗が無い方は是非おこなってみてください。
燃え尽き症候群は軽いものではない
本記事では、燃え尽き症候群になりやす人に共通する特徴、症例、対策をすぐに燃え尽きてしまう筆者が解説しました。燃え尽き症候群は軽く見られることが多い症例ですが、決して軽く見ていいものではありません。解説した特徴に当てはまっていた方は対策法をしっかりと行っておきましょう。