1.「針の長さ」は人それぞれ違うことを理解する
痛みを感じる距離、つまり「針の長さ」は人によって違います。また、相手や状況によっては、必要に応じて針の長さを変えることもあるでしょう。どんな距離で、またどのような相手や状況で痛みを感じるのか。試行錯誤しながら、自分自身や、相手の針の長さを理解していきましょう。
2.客観的に事実と思い込みを分別してみる
ハリネズミのジレンマでは、「相手に嫌われてしまうのではないか」「関係が壊れてしまうのではないか」などの不安な気持ちによって相手との距離感がうまくつかめなくなっていることが多いでしょう。しかし、なぜそこまで不安に感じているのでしょうか?
まずは冷静になり、不安に感じる根拠を洗い出してみましょう。さらに、客観的にそれらの根拠は事実なのか、あるいは思い込みなのかを分別してみます。もしかしたら、実は自分の思い込みだった、ということもあるかもしれませんよ。
3.無理に距離を詰めようとしない
「このままではいけない」と無理に距離を縮めようとする必要はありません。もしも無理に行動したことによってうまくいかなくなったら、それがトラウマになって予定に相手との距離感を掴むことができなくなってしまうかもしれないからです。小さな行動でもいいので、少しずつ自分ができそうなことから始めてみましょう。また、相手に自分の素を見せる、本音を語るといった場合も、徐々に素や本音を見せていくのが良いでしょう。
4.正直にジレンマを抱えていることを相手に伝える
少し勇気が必要かもしれませんが、相手に対して正直に、自分がジレンマを抱えていることを伝えるのも効果的です。もしかしたら、相手も同じようにジレンマを抱えていたり、あなたの本心がわからずに不安を感じているかもしれません。お互いに心地良い距離感がつかみやすくなるだけでなく、一人で悶々と思いを巡らせることも減るでしょう。精神的にもずいぶんと楽になるはずですよ。
5.小さなことからでも自分に自信を持つ
ハリネズミのジレンマは自信のなさが原因となっていることも多いです。日々のささいなことでも、自分に自信を持つことを意識してみましょう。「今月は一生懸命仕事に取り組むことができた」「趣味の活動を続けることができた」など小さなことでもかまいません。
成功体験を積み重ねることで、自信や自己肯定感が上がっていきます。その結果、自分を過小評価してしまうことが減り、ハリネズミのジレンマから抜け出しやすくなるでしょう。
6.意識して感情を表に出す
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お互いに何を考えているのかがはっきりしない場合、どこまで相手の心に踏み込んでいいのかわかりません。同じ言動でも感情表現を豊かにすることで、自分の気持ちがより相手に伝わりやすくなります。意識して感情を表に出すようにしてみましょう。