劣等感とは?
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劣等感とは、他人と比較することによって生まれる感情で、自分が他人より劣っていると感じた時に抱く感情のことを指します。
劣等感はコンプレックスとよく似た言葉ですが、厳密に言うと意味は異なるのです。コンプレックスとは事実や本人の意識の底に根付いているものによって引け目を感じる状態。例えば外見にマイナスな気持ちを抱いていることがあてはまります。他人と比べなくても気になることがコンプレックスの1つです。また、失敗経験によりマイナス思考に陥る状態もコンプレックスになります。
劣等感は、事実や本人の意識の底に根付いているものではなく、比べる相手ありきで使われることが多いです。つまり、他人と比べた時に生まれるネガティブな感情のことで、自分と他人を比較して挫折した時に生まれる感情を指します。
劣等感が強まってしまう5つの原因って?
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劣等感は人生において誰もが一度は経験したことがあるはずです。皆さんも、他人と比較して落ち込んだ経験があるのではないでしょうか。しかし、その劣等感が強まってしまう場合にはどのような原因が潜んでいるのか、5つの克服方法をご紹介します。
その1.自分に自信がない
まず挙げられるのは自分に自信がないということ。たとえば、自分の考えに自信がない人はすべての人が自分を低く評価するのではないかと考え、意見をはっきり述べることができません。失敗を恐れ、おどおどとした態度になってしまうため、周りにもマイナスな印象を与えてしまうことが多くあります。
また、自分を好きになれないことも多いでしょう。長所は誰しも持っているものですが、自分の短所ばかり見てしまい、劣等感を覚えてしまいます。
その2.ネガティブ思考
劣等感を強く覚える人は、ネガティブな感情を抱きやすいとされています。ネガティブ思考な人は、普通の人が気にならないことでも、重要な事項だと捉え、マイナスな方向に考えてしまうことが多いです。そのような経験を繰り返せば負のループに陥り、劣等感が強まってしまいます。
その3.他人と比較してしまう
評価基準が自分ではなく、人と比較してどうなのかを評価基準として考えます。自分がどうなのか、自分が出来ているかではなく、人と比べて自分はどうかという視点で考えるのです。
また、他人の長所ばかりに目がいき、自分の短所と比較してしまいます。長所と短所を天秤にかけてしまいますから、自分の欠点を再確認し劣等感を覚えるのです。他人の長所を見つけられることは得意な一方、自分の長所を見つけることは不得意。そのため、自分の長所と他人の短所を比較することは少なく、自分の短所にばかり焦点をあててしまいます。
その4.過去にトラウマがある
親から否定的な発言をかけられていたり、自分のことをひどく否定されたりした経験のある人は劣等感を強く抱く傾向があります。人格や自分の考えを否定されるような発言を受けると、自信がなくなってしまうのです。また、受験失敗などの経験もトラウマになり、劣等感を抱くことがあります。
その5.固定概念や高い理想がある
「こうでないといけない」という固定概念を持つ人や高い理想がある人も劣等感を強く抱きやすいです。たとえば、完璧主義な人であれば、中途半端なことは許せません。何をするにも完璧でないといけないという固定概念があるため、現状とのギャップに落ち込み、自己否定につながります。
自分の考えや理想、前向きな考えは非常に良いことですが、固定概念や高い理想に囚われすぎると劣等感を強く覚えてしまうのです。