小アルカナにはワンド・カップ・ソード・ペンタクルと4つのスートがありますね。今回はワンドの10を取り上げます。ワンドの10とはどんなカードなのでしょう?ワンドの10を見てどのようなイメージを持ちますか?何か重い荷物を持っているように見えますね。それは苦しいのでしょうか?いろいろと想像してみるところから始めていきましょう。
カードの意味を丸暗記するよりも、カードを見てどのようなイメージを持てるか想像することが大切!絵柄の解説も含めてワンドの10を見ていきましょう。
ワンドの10絵柄の意味
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ワンドの10には大きな棒を10本も抱えて歩いていく男性の姿があります。彼の向かう方角には小さな町が。彼の背中はまがり10本の棒の重さがどれだけのものかがわかります。しかし、その距離はそう長くはないようです。棒を10本抱える彼は町までの距離をわかっています。その距離はそう遠くはないことを。
ワンドの10の男性は背を向けていることから、自分の心と対話しているともいわれます。多くの棒を持った理由、そしてその結果を自分でしっかりと理解しているのではないでしょうか。
男性の向こうに広がる空は重い荷物を持つ彼とは反対で、明るい青空です。町に着けばその荷物は手から離れる、その気持ちを表しているのかもしれません。
ワンドの10【正位置】の解釈
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ワンドの10の絵柄がどんなものかわかって、いろいろなイメージが湧いてきたと思います。そのイメージを持ちながらワンドの10正位置の解釈をキーワードとともに深めていきましょう。
重荷
責任
義務
ストレス
重圧
終了
解釈
ワンドの10正位置は10本の棒がまさに表すこと、多すぎる仕事量や重すぎる責任です。家族や仕事のことを思って、もしくはそうせざるを得ない状況であなたが抱えられる範囲以上の仕事や責任を負っている可能性があることをカードは示唆しています。ワンドの10正位置が出た時には、もうこれ以上は引き受けることをやめなさい、という警告に近いアドバイスととってもいいでしょう。
あなたもこの重責や重荷が一時的なことなのはわかっているとは思いますが、無理をすることは避けてください。一時的であっても休日を取らない、リラックスできないが続くというのは心身ともに負担がかかります。できるだけ心も体も健康に過ごせるようあなたの時間を作ることも心がけましょう。
また、ワンドの10正位置はあなたが携わる仕事や責任がもう少しで達成される暗示でもあります。あともう少しでゴールにたどり着けそうです。10という数字はサークルの始まりと終わりが結び付き、完了を表します。これまでの努力が実を結ぶ10でもあるのです。